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10/04/2004
関西人の傾向と対策(京都の女将@情熱大陸)
昨日の情熱大陸、「(京都の)料亭大女将:村田英子」。
ううむ、これは関西人(というより近畿人、というより上方人)以外にはわかりずらいし、わからなければ受け入れられないだろうなあ、と思っていたところ、ウチのパートナー(信州出身)にはやはり駄目だったことが判明。
「何かと言うと京都風をもちだす、エスノセントリズムでいやみなおばちゃん。10年住んでいたけど、ああいう人には対処できない」という評価であった。
いや、あれはシニシズムだと思うんだけど。そこが飲み込めないと難しいかもしれない。
というわけで、僕なりの理解を少し。
さて、シニシズム(冷笑主義)とは、自分の価値観を自ら否定してみせる態度のことをいう。
冷笑主義者は、自ら信じているものを否定し、大切にしているものをけなしてみせる。こうすることで、批判に対応し、「何かを信じる」という姿勢だけを守ろうとするわけだ。
シニシズムは普通、閉塞感のある社会に現れるから、現代の日本ではすごくポピュラーな態度なのだけど(cf.柄谷)、問題は関西人が「シニシズムに対するシニシズム」という、ある意味で洗練された態度を身につけてしまっていることにある。
なにしろ、明治維新以来、いや江戸開府以来、京都大阪はずーっと閉塞感しているのだ。その辺に関しては老練なのである。彼らは「冷笑主義を気取る自分」をシニカルに茶化してみせる。このあたりをわかっているどうか。これがポイントである。わかっていないとかなりやばい。
シニシズムが二重になるとなぜやばいのか。言っていることが、単なる感慨のようにみえるからである。うっかりしていると気づかずに対応し、人間関係にひびを入れてしまう。
たとえば大阪人がこれをやると、自虐的なのかどうかよくわからないギャグになる。たとえば、「CS解約しよかと思てんねん。情報としての価値があらへんねん。何せ、つける前から阪神が負けとんのわかっとるやろ」といったように。
京都の人だと、ちょっとスノッブになる。「このおダシよろしやろ。平安時代からあるダシやさかいな。清水サンがでけてからからこのかた、一回も火ぃ落としてしまへんのえ」という感じ。
こういう微妙な言明にどう対処するか。ここが勝負の分かれ目である。まず、やってはいけないことを二つあげよう。
やってはいけないこと、その1:「相手の主張を否定する」
「負けているときも付き合ってこそのファンじゃないですか」とか、「火を止めてなくても中身はとっくに入れ替わってるんじゃないですか。それに代々味付けも変わってるでしょうし」などと言ってはだめ。
そここそが彼らが絶対に守りたい所なのだ。自分で言っているからといって、大阪人に向かって阪神が弱いとか、京都人に向かってその伝統は捏造だとか言ってはならない。他人に指摘されたくないから先手を打っているのだ。そこをつつくと一生恨まれる。
やってはいけないこと、その2:「相手の主張を肯定する」
「勝ってないと辛いですよね」とか、「さすが伝統の味ですね」言ってはならない。馬鹿だと思われる。彼らは本気で主張していないし、相手にそのことをわかってもらいたいと思っている(もちろん、実際にCSを解約したり、系図を調べたりもしない)。まともに受け取るとまともに相手をされなくなる。注意が必要だ。
ではどうすればよいのか。答えはひとつである。
というところで、時間が切れちゃった。出かけないと。続きはまた後で書きます。
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コメント
文章にするとわかりやすいですね。でも、わかってましたよ。
>彼らは「冷笑主義を気取る自分」をシニカルに茶化してみせ>る。
でもこの部分て無限後退ではなく、一回限りですよね。だから「シニカルに茶化してみせる」自分を攻撃されるととたんに弱くなる。ちなみに東京人の攻撃はわざと「単なる感慨」と誤解しているかのような文脈に乗っかってなされます。種明かし(自らシラケさせて終了すること)は、関西人の沽券にかかわるだろうからそれはできませんよねぇ。さてどうする?
東京人(とその周辺文化の寝言の女王さん)は、関西人の洗練された処し方を感じ取っています。その上で、洗練されているからこそ、土俵をずらしてアプローチしているのだと思います。洗練を気取るいけ好かないヤツを、その弱点をついて、どう対処するかを判断しているのです。ふふふ。<人格の・・・>ですな。
投稿者: 動物化する東京人 (Oct 4, 2004 9:17:14 PM)



