【AQOLO企画】07シーズンのガンバMVPを選ぶ
二川に関してまず指摘しておかなければならないのは、彼が07シーズンの50試合中、49試合に先発出場していることです。
ちなみに、ガンバでは遠藤、橋本、二川の3人がリーグ戦34試合全部に出場しているのですが、遠藤と橋本は代表の関係でナビスコカップで数試合欠場しています。しかも、二川は唯一スタメン出場しなかった天皇杯4回戦の山形戦(ナビスコ決勝のすぐ後にあったやつです)にも後半から出場しているので、チームで唯一、全試合出場を果たしていることになります。代表選出がなかったことの評価は、二川自身にとっては微妙だったのではないかと思いますが、ガンバへの貢献度という点では、まず間違いなくトップだといえるでしょう。
もちろん、彼はただ出場しているだけではありません。07年のリーグ戦では、得点7、アシスト7も記録しています。これは、得点ではFW陣と遠藤に次いで4位、アシストでは遠藤、播戸と並んで同率2位という数字。PKを蹴らず、直接狙えるFKもCKもあまり蹴らない選手としては、相当すごい数字だといえます。
しかし、07シーズンの二川の本当の良さは、数字には出てきにくい部分にあったと思います。
まず、トップ下での躍動がありました。これは、ついに彼がボックス型の前列、またはダイア型でのトップ下に固定されたということとの関連もあるとは思うのですが、前線で非常に効果的なラストパスを多く出していたという印象があります。二川が持てばチャンスになる、という試合がいくつもありました。もちろん、そこに配給しているのは遠藤であったり、橋本であったりするわけですが、最後のところで難しい演出を(しかも淡々と)こなしていたのは二川でした。
そしてまた、彼は「これぞガンバ」という動きをする選手でもありました。すぐに思い出せるのは、リーグ最終戦でのことです。左サイドにボールが出た後、サイドライン付近でボールホルダーを追い越していく選手がいて、ああ、これこそがガンバの攻撃パターンだよな、と思っていたらそれが二川でした。しかも、かれはその後フリーでボールを受けて意表をつくミドルを放ち、得点してしまったのです。ガンバの誇る、人とボールが動くサッカーをもっともよく体現していたのが、二川だったといえるでしょう。
更に得点です。リーグのほかにナビスコでも3点取っているので合計10ゴール、自己最高の得点を挙げています。正直、もうちょっとチャンスがあったような気がするのですが、点を取るという姿勢を見せてくれていたのは事実。しかも、大事なところ、狙って取りたいところできちんと取っています。控えめではあるものの、有効な得点能力の使い方だったと思います。
最後に上げられる二川のポイントは、チーム内での役割の面です。もともと、彼は自他ともに認める控えめなキャラクターで「イジられ役」を楽しんでいるような所がありました。しかし、宮本が海外移籍し、橋本も代表で留守にすることが多くなるにしたがって、ガンバユース出身者の古参組・ベテランとしての立場を意識するようになってきたのか、リーダーシップを発揮しようとする瞬間が出てきたような気がしています(もちろん、彼独自のスタイルで)。
特にサッカー雑誌で倉田と対談し、プロとしての心構えを教え諭しているシーンなどは涙ものでした。これから、二川はひそやかにガンバの鬼軍曹的な存在になっていくのではないか、とそんな気さえしています。
押しも押されもせぬ日本代表である遠藤とも、華々しく得点を重ねるFW勢とも、役割がわかりやすいSB陣とも、「守備の人」として注目される明神とも、知性とキャラで売れる橋本とも、チームの中心だったシジクレイと山口とも違って、二川のやっていた仕事はなかなか分かりにくく、目立たないものであったかもしれません。
けれども、攻撃が看板のチームにあって、その攻撃の決定的な要素を担っていた二川こそが、07シーズンのMVPにふさわしいと、僕は思います。
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Comments
賛同します。
よくぞ、そこまで二川を見ていてくださったwww
それを、あたりまえのように淡々とこなし
時折、とても悔しそうな表情をみせ、
また、走り出して行く
相手に倒されても、すぐに起き上がる
子供のお手本にしたいプレーヤーです
Posted by: futakaji | 01/04/2008 at 21:20