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03/19/2009

若輩恐るべし:FCソウル戦

「『良くない、やられてる、でも勝つ』っていう今季のパターン、出して欲しいよなあ」、と観戦仲間とささやきあっていたのは前半なかばでのことです。

一年ぶりの韓国アウェイ、対戦相手のFCソウルは強敵でした。トルコ人のギュネス監督が鍛えてきたチームらしく、ヨーロッパ的なサッカーをやってくる相手で、これまでに対戦した全北、全南とはケタ違いに強く、Jリーグ上位勢くらいの実力は感じました。試合中、何度か「今日は危いか」と覚悟したくらいです。それでも勝てたのは、「自分たちのサッカーができている限り、決して崩れない」というチームの芯の強さがあったからだと思います。いやあ、厳しい試合でした。

今回は前日にソウルに入り、いろいろ観光などもしてスタジアムに到着したのは午後4時ごろ。それでも時間があったので、スタジアムに併設されているショッピングモールで食事をしたり、売店で対戦記念マフラーを買ったりしていました(バルサホーンやガスホーンも大人気でした。日本では禁止のところが多いので吹きまくり)。夜8時キックオフというのは、旅行者にはなかなか快適だったです。

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ソウルワールドカップスタジアム。良いところだった

試合以外のところでFCソウルについて思ったのは、クラブ主導色が強いところなのかな、ということです。スタジアムの外側にも巨大なフラッグが沢山掲出されていましたし、ゲーム前にもプロのミュージシャンが演奏している感じのチャントのCDがずっとかかっていました(いかにも広告代理店が考えそうな感じの「ファミリー向け」の曲だったです。「幸せなら手を叩こう」とか「大きな古時計」とか)。キックオフ直前までスタジアムDJが観客席を煽り、試合中は電光掲示板にその時にやっているチャントの歌詞を表示するというサービスぶりで、考えてみればあれはアメリカ的なのかもしれません。
いずれにしても、僕にはちょっと違和感がありました。まあ、サポがやらせているのかもしれませんし、だとしたらすごいことですが。

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何か、幻想的な写真が撮れてしまった。「巨大なフクアリ」という説も。

試合が始まると、ガンバはソウルにかなり押されました。印象に残ったのは、相手の「二番目の動き」の良さです。たとえば守備ではカバリング。1人が外されても必ずカバーがいて、ドリブルを止めたりパスをカットしたりしてきました。攻撃でもフォローがすごくしっかりしていました。そういう意識づけと組織づくりがしっかりとできている感じで、「ああ、ヨーロッパ人の監督が作っているチームだなあ」という感じでした。
ガンバはいつもの4-4-2で、チョ・ジェジン、レアンドロの2トップ、ルーカス、山崎が中盤の前、遠藤と橋本のボランチ、サイドバックは安田と下平、CBが山口とパク・ドンヒョクでした。磐田戦からは佐々木と山崎が入れ替った形です。下平のところはやはり課題でしたが、僕にはむしろ橋本が劣勢になっているのが印象に残りました。相手の21番(キ・ソンヨン)と27番(イ・チョンソン)に奪われたり、抜かれたり、というシーンがわりとあったように思います。橋本云々ではなく、明神の不在を意識させられました。

全体として、本当に厳しい試合でした。守備ではうまくプレスで追い込めずにパスを回され、攻撃ではショートパスを分断されました。それでも何とか結果を出せたのは、藤ヶ谷のビッグセーブを始めとする守備陣の踏んばり、セットプレーの威力、一瞬の決定力とそれを発揮するための粘りがあったからだと思います。もちろん、ソウルに弱点があったことも重要な要素でした。
あと、 審判について言うと、現場では相当ホーム寄りに見えました。バックスタンド側の副審だけが比較的まとも、という印象でしたが、帰ってきてビデオを見るとガンバ側も相当手荒なことをやっているので、まあ6:4くらいでホーム寄り、というのが正しい印象だったかな、と思います(ウズベキスタンの主審ということで欧州的な判定基準だったのかもしれず、そういう意味でもソウルに有利だったかもしれません)。

FCソウルの弱点のひとつは決定力でした。もちろん、枠に来たシュートの多くは藤ヶ谷が処理したのですが、決定的な場面でのシュートミス、というシーンが結構目につきました。そしてもちろん、セットプレーの守備。長身の選手をダミーにつかうガンバの狙いに見事なまでに嵌った2点目のシーンは気の毒なくらいでした。そして、決定的なものは若さだったと思います。

ガンバの一得点め、山崎の目の覚めるようなミドルも起点は相手のパスミスからでしたが、もっと印象に残ったのは3点目でした。点の入る数分前から突然ガンバのパスが回るようになり、何が起ったのかと思っていたのですが、1-2のままで時間が経っていくのに焦れてきたソウルが前がかりになり、中盤での圧力があきらかに低下していました。そこに上手くつけこんだのが、あのレアンドロのループです(あれには本当に狂喜乱舞しました)。そのままのペースだとどうなっていたかわからなかっただけに、あれは大きな転換点だったと思います。そこで焦ってしまうのが若さというものなのだなあ、という印象です。


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今年の僕のゲーフラ。"other"(その他の)というところがポイントw


ガンバ側では負傷の影響を押して奮戦したレアンドロの動きが本当に印象に残りました。影響がより深刻そうなチョ・ジェジンも頑張っていたと思います(ハーフタイムには前所属の全北サポの人が応援のバナーを持って訪れてきてくれていまいた。愛されているんだなあ、という印象でした)。そしてもちろん、パク・ドンヒョクです。まだラインコントロールには課題がありますが、今回も危いところをケアしていましたし、相手選手への睨みの効かせかたも相当なものでした。

全体の印象としては、劣勢の中、試合運びと勝負勘で勝った、という感じです。グループリーグの前途を考えると大きな勝利でしたが、まだ本調子ではないという印象は否めません。ソウルも、基本ができているだけに経験を積めば更なる強敵になると思いますので、ホームでの再戦では走力とパスワークという本来の部分できちんと勝っておきたいところです。


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おまけ1。昼間訪れた北村(プッチョン)の韓屋村にて。風致地区として整備が進んでいる。


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おまけ2。やはり北村にて。今回のソウルは春の陽気だった。


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Comments

韓国遠征、本当にお疲れ様でした。
でも、あの敗戦濃厚の時間帯の長く息詰まった熱戦の末の勝利がそれを吹き飛ばしてくれたのではないでしょうか?
今年は内容的には今一つの場合でも結果的には何か上手く行っているようで、層の厚みもあることから、ひょっとするとすごい事になるのでは?と期待に胸を膨らませております。
ホームでも昨年以上にしっかりと応援しますので、よろしく!

Posted by: 茨木市民 | 03/20/2009 at 23:56

>茨木市民さま

去年といい今年といい、韓国では劇的な試合が続きますね。でも、本当に良かったです。万博で御会いできるのを楽しみにしています!

Posted by: あさ | 03/21/2009 at 22:50

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