03/23/2005
男女の脳には差がある。だから・・・
サマーズ学長の発言を扱ったTIME誌(2005.3.28)の記事、"WHO SAYS A WOMAN CAN'T BE EINSTEIN ?"の一節。ひねりが効いてる。
Unless one appreciates that complexity, it would be all too easy to look at the latest research on the brain and conclude, say, that men may not in fact make the best university presidents. For example, studies show that men are slightly more likely to say things without realizing how their actions will affect others. And as men age, they tend to lose more tissue from a part of the brain located just behind the forehead that concerns itself with consequences and self-control. Generally speaking, the brain of a femele is more interlinked and may be better suited for the kind of cautious diplomacy reqired of a high-profile university leader.
03:59 PM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
03/02/2005
科学ってすばらしい
アメリカABCのニュースを見ていたら、「男女の脳の構造が違うのは、男性が狩猟、女性が育児を担当していたからだ」と断言する(女性)神経学者を発見。
男性は平原で獲物を発見するために空間把握能力を発達させ、女性は子供を見分けるために対象認知と言語識別能力を発達させたという。
僕が知らないうちに、先史人類学は長足の進歩を遂げたらしい。そこまで詳しく原始人類の生活を復元できるようになっていたとは!
ひょっとしてサマーズもこのレベル?
12:41 PM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
02/26/2005
兼NN氏宛私信:ややこしい問題
一向にaoqloにpingが拾われない。イヤーブックを先行紹介(?)しているというのに!
というわけで、アゲがてら、ややこしいネタをかく。
一つの言葉(というか、文)の「意味」を考えるときには、少なくとも4つのカテゴリーを考えておかないといけない。
まず、aをAとよぶ、ということがある。それらは決して自明ではない。第一に対象の問題。
たとえば「X新聞の記事は偏っている」ということがあるわけだが、このとき「X新聞の記事」という指示語によって何が意味されているのか。X新聞には天気予報から株価まで幅広い記事が載っている(はずである)が、その全てが偏っているのか。それとも、特定のジャンルの記事、あるいは特定の記者が書いた記事がそうであるというのか。
もちろん、何らかの方法で対象は特定されているはずだ(たとえば、話者は偏っている記事を次々に例示するかもしれない。我々はそれらの記事がどのようなものであるかを調べることができ、「新聞」が意味するところを知る)。これが「意味」の一つの側面である。
第二に言葉の選択。記事があるべき姿から一定の方向にずれている、ということを言い表すためには、間違っている、公正でない、事実と違う、などさまざまな言い方がありえる。この場合に、「偏っている」が選ばれるのはなぜか。そこにはやはり「意味」があるはずだ。
次に、事実確認と行為遂行の問題。
意味は、文によって確定される(たとえば、「自衛隊が活動しているところが非戦闘地域だ」といったように)。先ほどの例も、「偏っているというのはX新聞のありようである」といいかえることができ(あるいは、「X新聞は偏っていることによって他と見分けられる」とも言い換えられる)、これによって意味が確定される(トートロジーだが、閉鎖系なので関係ない)。
しかし、第二に、文は行為としても使われる。「今日ちょっと時間ある?」という文は、あなたが終業後暇であるのかどうかを知るためにも使えるが、同時にあなたを勧誘するものでもある。先ほどの例でも、話者はX新聞の偏りを指摘すると同時に別の主張を肯定・擁護してもいるはずだ。こうした場合、文章にはあきらかに別なタイプの意味が存在することになる。
以上、二つの2項対立を掛け合わせることによって、4つの「意味」カテゴリーがえられる。
1.対象の性質
2.語の指示対象
3.対象に対する働きかけ
4.受け手に対する働きかけ
つきつめて考えてこの四つだが、主張が混合している可能性もある(そうすると24通り)。このあたりを適切に交通整理する必要があると思う。
11:46 AM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
02/04/2005
拝啓、マッツァリーノさま
昨日、知り合いと『反社会学』の話をしていてふと思い出した。
「間抜けというのは、特に社交界では欠かせない存在です。まず先手を取って皆を困惑させ、それから意見を述べる機会を与えるのですが、自分の思惑通りにその場の雰囲気をつくって如才のない人間になる。 (中略) こういう手合いは、<猫は吠える>とは言いませんが、人が犬の話をしているときに猫の話をするのです。会話の規則は無視するのですが、上手に無視したときには手がつけられない」
11:40 AM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
12/20/2004
学力比較の意味
何かと話題のOECDの学習達成度調査。Ideal Breakさんの記事によれば、今回(2003年実施)が2回目だったらしい。ちなみに1回目は2000年だ。
ということはたった2点間の変動でもって、学力低下傾向の話をしていたわけか。
まったくお話になりませんな。こちらで外挿法の危険性について学習してください>教育関係各位。
08:01 PM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
12/15/2004
出会いの増加と晩婚化
大西科学より、配偶者選択戦略に関する数理的考察。
その筋の方々、どうよ?
01:04 AM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
12/05/2004
確かに何かがおかしい:大学生の国語力
例の「大学生の中学生レベル」という話(メディア教育開発センターの小野博教授の研究)についての、大西科学さんの記事(正確には、それを紹介した産経新聞の記事についての記事)。非常に興味深い。
大西科学さんが指摘するのは、記事に出てくる数字がおかしいということだ。そこでは、「中学生レベル」と判定された大学生(
この15カ所にデータとして出てきた数字は、次の6つしかない。
0%
16.7%
33.3%
50.0%
66.7%
83.3%
そしてこれは、分数0/6、1/6、2/6、3/6、4/6、5/6をそれぞれ小数で書き、その小数点以下4桁目を四捨五入したものに、ぴたりと一致するのである。
オリジナルの表は大西科学さんに掲載されているのでそちらを見ていただきたいが、確かに、15個のデータが6個の値で表現されている。そして、指摘されているように、この数値にはおかしなところがある。
というか、調査をやる人ならここに出ている、50.0%、33.3%、66.7%というような数字を見たときに背筋が凍りつくはずなのだ。2分の1とか、3分の1とか、サンプル数が多いときにこういう数字がきれいに出てくることはまずない。
たとえば、該当者が1056人であるときに、ちょうど半数の528人、あるいはちょうど3分の1の352人が同じ答えを出すことがどれくらいあるのかということだ。
この点についても大西科学さんは試算してみていて、「中学生レベル」と判定されたはずの800人をはるかに下回る18人の回答でも、偶然にこのような分布になる可能性は0.0002%であることを突き止めている。
もっとも(この点も大西科学さんと同意見なのだけど)、だからといってこの調査全体が捏造だとは思わない。数字がおかし過ぎるからだ。実はさっきからずっとサイトにアクセスできないでいるのだけど(日曜日なのでサーバーを切っちゃってるのか?)、この「メディア教育開発センター」は独立行政法人だ。ということはちょっと前まで国立だった機関で、そこの教授がこんな変な業績を発表するわけがない。
これは、調査の一部が誇張されて伝わったというケースで、実際に大学生と短大生の20−30%は中学生レベルの国語力なのだろう(中学生が何レベルなのかは、興味あるところだが)。
別に嘘とかではあるまい。
では、メディアに出た数字は何なのか。全くの推測なのだが、これはプレス発表用に特に作られたネタなのではないかと思う。
記者発表用に、「耳目を引きやすい3つの言葉について、その全てを間違えている(そして「中学生以下」の点数しか取れていない)被験者のケースを集計した資料」をつくっておいたのだろう(正答率が0%なのもそれを裏付けている)。
研究機関はプレスにそういうサービスを行うことがある。引用しやすいネタを用意しておき、まんまと記事にしてもらうのだ。ただ、問題は該当者が6人しかいなかったことだ。だから、おかしな数字になってしまった。
もちろん、真実はわからない。ものすごい偶然がおこっているのかもしれないし、小終点以下をもっと見ていけば違う結果なのかもしれない。
また、仮に僕の説が当たっているとしても、そこには明らかな嘘はない。真実の部分的な省略があるだけだ。研究機関だって商売だし、独法化にともなう激しい競争の中でとにかく目立とうとするのも無理はないのかな、とも思う。
ただ、覚えてはおくことにする。小野博教授という人は、メディア教育開発センターは、そして日本語教育学界は、データをこういうふうに扱うところなのだ。
【後日付記】:この調査に関する記事がそんなニュースは犬も喰わないさんのトップページからのリンクに載せられているのを発見したので、トラックバックを送ります。あの数字がおかしい(かも知れない)ことには、ちょっとこだわっているので。
07:23 PM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック
11/10/2004
地政学体験(兼葵さま宛)
地政学というと、つい「民族生存圏」とか「絶対国防圏」とかいった用語が頭を過ぎってしまいます。もっとも、それは地政学のせいではないですね。哲学だって、物理学だって、戦争を支持したことがあるのですから。
僕は、もう少し別のことで地政学にひっかかりがあります。それは、政治とのかかわりについてです。
二冊の本との出合いがありました。
フリードマンの「戦場の未来」(1997)とザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン(1991)です。
実は、僕は発行順とは逆に読んでいまして、まず「戦場の未来」を読み、それに感心して「カミング…」を読んだのです。「戦場の未来」のほうは、兵器の発展史から説き起こして地政学的展望を語るもので、そのリアリズムに僕は魅かれました。で、その次に同著者の本を読んだわけです。感想は…「うーん」でした。
要するに、「日本とアメリカは戦争を繰り返す運命にある。それは地政学的必然だ」という話なのですが、その根拠がどうも怪しい。大雑把にまとめると、こんな感じだったと思います。
- アメリカは自衛上、太平洋の制海権を必要とする
- 日本は対外交易に依存せざるを得ない。
- 成長を続ける日本は更に輸出攻勢を強める。
- しかし、中国が大消費地になることはない
- そこで、日本は東南アジアに進出するが、そこでアメリカとの制海権争いがおこる。
そこで、僕が思ったのはこういうことです。果たして「地政学的必然」とは、どのくらい必然なのか、と。「現在の政治経済状況が続くならば」という注記が付くような性質のものなのではないか。もっといえば、現実の政治状況(「ウォー・ウィズ・ジャパン」に関して言えば貿易摩擦)にかなり影響されてしまうものなのではないか。フリードマンの近著に欠点がみえなかったのは、僕と著者がともに今現在の状況にはまり込みすぎているからではないか。そう感じました。
そうならば、地政学に価値を見出すことは難しくなります。現在の状況についての別な視点を提供してくれなければいけないわけですから。
このあたりを、一度伺いたいような気もしています。地政学と現実の政治との関係は、どうなっているのでしょう?
何か、つい色々書いてしまいました。乱筆乱文、お赦しください。
09:02 PM [学問・資格] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
04/22/2004
0.54%
東京農大のチームがマウスの単為生殖実験に成功(読売新聞)
って、371回やって成功したのは2例じゃん。「原理的にできないことはない」のは分かったわけだが、実用になるというような水準ではないような。
クローンを含めて、この手の実験では成功率が低い(のにその点はあまり強調されない)ような気がするのだが、どうなんだろう。



