08/27/2008

誰が「ガンバ大阪」なのか

だがアヤックスがこんなにも優しかった理由はもうひとつある。戦時中、ドイツ人の手助けをした者は「国への反逆者」と呼ばれた。自分の国を裏切るのは悪いことである。だがしかし、E・M・フォスターの言葉をパラフレーズして言えば、多くの人は自分のフットボール・クラブを裏切るよりはまだましだと考える。国よりもフットボール・クラブに忠誠を感じるオランダ人は数多いだろう。アヤックスのようなクラブは多くの会員の生活を完全に呑み込んでしまっており、一種の拡大家族になっている。

-サイモン・クーパー 『アヤックスの戦争:第二次世界大戦と欧州サッカー』 白水社



僕の理想社会では、フットボールクラブは人と人を強く結びつけ、会員にとってかけがえのないものになります。クラブにとっての会員も、おそらく。


上級大将さんの記事yossiさんの記事で今回の騒動にまつわる、クラブ側の背景が考察されています。端的に言うと、スポンサーとテレビと新スタジアムです。サポーターが不祥事を起すことでこれらが危うくなったりなる恐れがあるらしく、それへの対応として誓約書が出てきた、という話です。

この話は理解できます。ガンバはまず第一にプロスーツを運営する株式会社、それも収支構造があまり健全でない株式会社ですから(要は親会社の支援が大きいということです)、放映権料や大口スポンサーが必要ですし、スタジアムのキャパを増やして収入を増やすことも急務だと思います。

ただ、ビジネスマターが全てなのかというと、それは違うのじゃないか、と。

そもそもガンバ大阪って何なんだろう、と思います。

普通に考えると(株)ガンバ大阪=ガンバ大阪、です。詳しいことを知っているわけではないのですが、会社が選手を雇用し、試合を主催していることはあきらかです。他にも商標とか版権とかを持っているわけで、その点に疑問の余地は少い、ようにも思われます。

でも、ちょっと違うのではないかな、と思う面もあります。たとえば、これも今では禁止ソングですが、勝利のあとで歌われる「We are GAMBA OSAKA !」という歌があります。このとき、ガンバというのは(株)ガンバ大阪のことでサポは準々社員的なものとして自分達を意識している…のかと言うと、それはちょっと違うように思います。あるいはグッズを身につけるとき、また誇らしく「ガンバのサポーターです」と名乗るとき、僕らは(株)ガンバ大阪をサポートする気持になっている…のかと言うと、それもちょっと違う。

もちろん、大急ぎで言っておかなければなりませんが、社長を始め社員の方々の能力と努力に感謝しないわけではありませんし、会社の興隆と発展を願わないわけでもありません。

でも、事実はどうあれ、会社だけがガンバであり、あとはそれを取り巻いているものにすぎない、という意識は僕のものとはちょっと違うかなあ、と思います。そういうふうに感じている人は少なくないのではないでしょうか。僕らは、たとえばキャタピラー社のロゴマークが入ったTシャツを着るのとはちょっと違った感覚でガンバのグッズを身につけたり、チケットを買ったりしているのだと思います。

たとえば、去年のセパハンの試合がありました。僕は浦和レッズとセパハンでは、明らかにセパハンの方により小さな悪意しかもっていないので特に違和感はなかったのですが、それは置いておいて、「ガンバ大阪は」と書かれていたことを問題だと考えていた人がかなりおられたように聞いています。クラブ(というのは(株)ガンバ大阪のことです)側も、そういう感じを持ったらしい、という話も聞きました。

僕は、それが問題だとは思いません。たとえば、あれを見たガンバサポの人が、「私もガンバの一部なのに、自分に相談もなくあんなものを出すなんて」と思い、そういう意見を言っていかれたとして、それは有意義な対話ということになると思います(怖いので言いに行けないという問題があるのですが、それはさておき)。クラブにしたって、それは同じことだと思います。「プロスポーツ企業として、ああいうものが出てしまうことはイメージ戦略上、非常に問題がある。きちんと相談もせずにああいうことをやられては困る」というのは当然あるべき主張です。
でも、それがもし、「我々(株)ガンバ大阪の名前を盗用するな」という主張であったとしたら、それはとても悲しいことだと思います。

もちろん、上に書いたのは僕の単なる推測で、事実がどうだったのかはまったくわかりません。それに、ともかくもまずビジネスとして成立できなければガンバの存在そのものがないわけで、その方面で仕事をしておられる方々のことを過少に評価したり、否定したりするつもりも全くありません。

とはいえ、それだけではないと思うのです。

僕は、Jリーグのクラブというのは、単なるプロスポーツの運営母体ではないと思っています。それは総合的なスポーツクラブに成長するはずのものだし、仕事も地縁も血縁すらもどんどん流動化していく社会にあって、人と人のつながりの中心にもなりうるものであるはずです(非常に不十分ながらまとめたものとして、この記事この記事)。
もちろん、それはビジネスとしても大きなものになるはずですし、当然のことながら、他のクラブ、他のジャンルとの競争もあるはずです。その意味で、今、ここでの対応というのは今後に重大な意味を持ってくると思います。目の前のビッグビジネスはもちろん重大ですが、百年の計ということもやはりあると思います。

僕が一番心配しているのは、クラブが「登録サポの総入れ換え」というような極論に走らないか、ということです。これは言わば麻薬のようなもので、一度使うと癖になり、かつイメージを決定的に悪化させると思います。ガンバを愛するものとして、そういうことは避けてほしいと思います。

もちろん、サポーターの側も色々と考えなければならないはずです。ゴール裏が情緒的なパワーを最大限に発揮することが求められる(時にはネガティヴなものですらパワーに変える必要がある)場だというのは確かですが、それにしても、サポーター団体が社会人としてまっとうな交渉ができる態度を取り続けてきたかどうかには疑問の余地があります(と言って、僕が実態を知っているわけでは全くないのですが)。僕は「一般」に分類されるサポですが、その範囲でやれることを探してきました、と胸が張れるわけでもありません。

それでも、あえて書くのは、今最終的な決定権を持つのはクラブ側だと思うからです。

もちろん、ガンバの社員のみなさんがビジネスマンであることは承知しています。けれど、みなさんがサッカークラブで仕事をされているというのは、単にビジネスのことだけではないはずです。サッカーを通じて社会に貢献すること、社会を住みよい場所にすること、より豊かな社会を築くこと、そうしたことがみなさんの志だと、僕は信じています。困難なことは山ほどあると思いますが、最適な選択がなされることを、僕は祈っています。

01:03 PM [ガンバ大阪, クラブ関連, サポ関連] | 固定リンク | コメント (7) | トラックバック

08/25/2008

提案:サポーター対策

もちろん、僕が何を言ったって意味はないわけですが、反対してばかりでは建設的ではないと思うので、ちょっと考えてみます。

既にうにさんなどが指摘されていますが、今回の誓約書の問題は企業法務の発想が一般人の間に持ち込まれた、というところにあるのではないかと思います。仕事の世界では当然のことがお金が絡まないところでは受け入れられなかった、という話で、そういう意味では例の「mixi利用規約改訂騒動」とも共通している部分があると言えるでしょう。

しかし、だからと言って何もしなくて良いという話にはなりません。問題が起きたことはその通りですし、これまで、サポーターの自浄作用が必ずしも充分に機能してきたとは言い切れない部分もあります(表に出ていることよりもはるかに多くのことがされてきたのは事実ですが)。ですから、何らかのことが必要なのは確かなのです。問題は、そのやり方だということになるでしょう。

これは僕の個人的な感想ですが、Jリーグはこれまで「日本になかったような何かをつくる」という看板で掲げてやってきたと思います。サポーターとクラブの関係性もその中に入っているはずで、それをマネジメントするためにはやはり新しい発想があったほうが良いと思います。そこに既存のノウハウを持ってくるというのは(うまく行く、行かないはさておき)、あまり前向きでないというか、Jリーグ的でない発想だと思います。

それともう一つ、これはサポーターの主力層がソ連崩壊、バブル、政権交代、阪神大震災のころに大人になった人たちだ、ということと関係するのかどうか、ガンバのサポーター団体の人たちは「自由」というものに非常なこだわりを見せる傾向があります。日常接していて思うのですが、「自由があるなら、責任を果すよ」というのが基本スタンスになっている感があります。だから、「何を禁止する」ではなくて、「何ができる」から入ったほうがよいのかもしれません。

まあ、これは 些細なことですが、たとえば、誓約書に「登録サポーターの活動範囲はAホーム席のみとする。メイン、バック等では活動してはならない」という一文があったように記憶しています。これは実質的に今のホームゲームルールと変らないのですが、表現はひっかかります。
しかし、「Aホーム席での応援活動は登録サポーターとガンバ大阪が共同して統率する。他のスタンドにおいては、ガンバ大阪のホームゲーム観戦ルールが優先する」と表現しておけば、内容は同じでもイメージが全然違うと僕は思います。本当につまらないことですけれども、案外そういうことの積み重ねが最後には効いてくるのではないか、と。

とはいえ、そういう小手先のことばかりでも駄目でしょうから、もう少し。


1.サポーターの処分は登録サポーターとクラブの合議で決定する

これまでは、クラブと当該団体のみの協議で行なわれてきたわけですが、それが上手くないことははっきりしたわけですから、より良いものに変えていけばよいのではないかと。
サポーター団体どうしでの説明や協議はこれまでも行われてきたわけですから、そういう枠組みを利用すればよいと思います。ガンバにはかなり色々な傾向を持ったサポーター団体がありますから、全団体が会議に参加すれば、そうおかしな結論にはならないはずです。


2.登録サポーターをゴール裏の代表機関として位置付ける

これまで、この点も非常に曖昧にされてきたと思うのですが、はっきりさせておくべきだと思います。登録サポーターは、単に「公認のサポーター団体」というだけでなく、ゴール裏を代表するものであるべきです。もちろん、それに伴って、資格の得喪、権限、任期等々についての要件も規定されなければなりません。若干窮屈になりますが、これはやっておく価値のあることではないでしょうか。


3,応援の内容について、外部からの評価を導入する

何が応援として適切で、何が公序良俗に反するか、というのはなかなかに決めがたいものがあります。「全て
佐野相談役に一任」というのもアイデアですが(冗談です)、外部から見てもらって問題があるということなら、改善なり処分なり、という流れにするのがよいのではないかと思います。
もちろん、誰かを呼んでくるとなると人選で紛糾するに決っていますから、そこは工夫が必要です。たとえば、「紙媒体と電子媒体苦情受け付け窓口」「マッチデープログラムでの抽選当選者へのアンケート」「インターネットのサーチ」くらいで、一定以上の抵抗感が示されたバナーやコールについては会議で検討する、というようなことが良いのではないかと思います。


単なる思いつきを、非常に適当に書き散らした、という感じですが、今の段階で僕が思いつくことはこれくらいです。何か考えついたら、また書きます。


03:31 PM [ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (16) | トラックバック

08/24/2008

応援しなかった

いつもは勝っても負けても一緒に戦ってきたという感じで帰ってくるのですが、今日は違っていました。今日、ゴール裏のほとんどは選手と一緒に戦いませんでした。

最近の試合内容のせいでも、選手に怒っていたからでもありません。僕を含めて、ゴール裏の多くのサポは、チームとは関係のないところで、明確な意思をもって応援をしないことを 選択しました。

一体何があったのか、疑問に思っておられる方も多いと思うので、その辺を少し書きます。

入場前から奇妙な空気になっていたのですが、ゴール裏は騒然としていました。

聞こえてきた話によれば、応援をリードする資格のある登録サポーターの登録申請を、クラブとしてのガンバ大阪に対して再び行わなければならないことになり、その提出期限が今日(23日)に迫っているとのこと。それは問題ないのですが、併せて誓約書を提出しなければならず、その内容が受け入れられるものではない、という話で対応について意見が交換されているというのです。

ええ、またエラく急な話だなあ、と思ってうろうろしていたら、とあるサポさんが「これなんだけどさ」と言って、誓約書を見せてくださいました(びっくり)。


読んでみたところ、クラブとサポーターというよりは、会社とバイトが取り交すような書式と内容でした。

ここからは推測ですが、問題になったのは、コールやバナーの内容をクラブが管理することができること、試合会場ほかでの抗議行動の全面禁止、「ガンバ大阪がふさわしくないと判断する一切の行為」の禁止、および罰則としての永久入場禁止を含む処分の規定、あたりだったのではないかと思います。
全体として、「試合主催者とお客さん」という関係で出てくるような文書には思えませんでした。


それで、対応についての協議が続けられ、最終的には予定を15分繰り下げておこなわれたサポーターミーティングで全(元登録)サポーター団体が一致しての結論が発表されました。記憶は少し曖昧ですが、趣旨は以下のとおりです。

・全サポーター団体はガンバ大阪への登録を行なわない
・当然、応援のリードは行えない(やれば永久入場禁止になるので)
【追記】・自然発生的な応援は問題ない。ただ、リードは禁止になる【/追記】
・大事な試合で迷惑を掛けるけれど、よろしくお願いしたい


続いて、ガンビーノのリーダーさんから挨拶がありました。これもうろ覚えですが、ちょっと。

「ガンビーノも登録しないことにしました」「誓約書の内容もそうだし、クラブの対応、事務手続にも納得がいかない所が多々あります」「サポーターへの対応として、こういう方向は間違っていると思います」「抗議の意味でも、応援はしない方がいいと思います」というような話があって、最後に「クラブはサポーターを分断したい、団結してもらっては困ると思っていると思う。こういうことは一般の人もみんなで一体になって、しっかり頑張っていきましょう」とオトコマエな締め。

そして、BNAのリーダーさんからも。これは全部は聞けなかったのですが、

「大事な試合で応援しないことにしてしまって申し訳ない。選手にも悪いと思うけれども、今の事態を見逃すことはできない。申し訳ないけれども、理解して協力してほしい」
というような話だったと思います。


これを受けて、試合開始後もゴール裏は全員石のように押し黙り、水を打ったような沈黙があたりを支配した…と書きたいところですが、それは事実に反します。独自の判断で応援をしたグループがいくつかあったからです。
これは大変に難しいところで、サポミで言われていたようなことを優先するか、選手への応援を優先するかという価値判断の問題だと思います。

僕は、中・長期的なクラブとサポーターを含んだコミュニティとしてのガンバの方向性を考えて応援をしないことを選んだのですが、目の前の選手をサポートしてこそサポーターだ、という考え方をする人がいても仕方ないのかなあ、とは思います。ただ、ゴール裏の総意がそこでまとまる、という形にならなかったのは残念です(試合後に行なわれたはずのクラブとの交渉に影響がなければよいのですが…)。


兎にも角にも、この日はガンバのゴール裏にとっては重大な転換点となった日でした。ガンビーノと「BNA系」の団体が完全に同調して行動した、というだけでも大きな出来事ですが、応援の不在も非常に衝撃的でした。過去何年かで培われたものも、大きく変化していくことになるのではないでしょうか。

ボールは今、クラブ側に返された形になっていると思います。ここ数年のようにサポーターを含んだコミュニティを作る方向になるのか、「冷たい」と称されることの多かった過去の姿に戻るのか、はたまた新しい提携相手を模索するのか、クラブの対応が待たれます。

12:16 AM [ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (26) | トラックバック

08/23/2008

全チーム脱退

元登録サポ、全チーム再登録せず

06:27 PM [ガンバ大阪] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

神戸戦プレ

正直なところ、大宮に負けたチームが神戸に勝てる気はしません。守備が固い相手ですし、攻撃が改善されてるわけでもないと思いますから。

まあ、そんなことを言っていても試合には行くし、楽しんじゃうんだとは思いますが…。

とりあえず、ビルドアップからの形をちゃんと見せてほしいなあ、と思います。パーツはちゃんとできていて、組合せ方がわからない、という状態なのだろうとは思うのですが、とにかくもどかしいです。

ただ、リーグはどうも混戦なので、ここは一気に上げなくても良いのかな、とは思います。ターゲットはあくまで9月、という感じでしょうか。ともかく、また不機嫌と我慢の90分を覚悟して行きたいと思います。

12:45 AM [ガンバ大阪] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

08/18/2008

ゴール裏のことなど

大宮では、二階の中央やや上付近にいました。

今回はいつに増して注意力がなかったので、本当に良い加減な印象だけなのですが、BNAが応援をリードし、それに従う一般サポーターの中に元BBのメンバーもいた、というのがあのあたりの姿だったと思います。僕が記憶している限りでは、歌はBNA、BBが作ったものが殆どで、ガンビーノがリードする時間帯はいつもより格段に少なかったように思います。

この問題に関しては、ややこしいこと、考えるべきことが山のようにあると思うのですが、とりあえずちょっと感想など。

1.クラブの対応

オフィシャルサイトに出たクラブのリリース(8月16日付け)は、多方面に気をつかって書かれたために非常に読みにくいものになっている感じがしますが、事実認識としては全体に妥当なものだと思います。また、元BBの意同意のもと、BNAかガンビーノが歌うなら元のチャントも可(BBの復活は認めない)、という方針には異論のある人は少ないでしょう。

ただ、二点ほど今までの対応とは異質だな、と思う部分はないでもありません。ひとつめは、サポーターグループ同士の関係のことをかなり踏みこんで書いていることです。これまで、ガンバではクラブはサポ団体の関係については成行きにまかせ結論だけを受け取る、という形にしていたと思うのですが、その点について新しい面が出ているなあ、という気がします。
もうひとつは、応援のスタイルをも統制の対象としようとする姿勢を見せていることです。「許可されていない歌を勝手に歌ったら退席その他ですよ」というくだり、実際にはそこまでのことはないと思いますが、一般サポから自然に歌が出てくる、という形式を否定するような形にもなっているわけで、そういう方向に行くのかなあ、という感じです。

もちろん、これは、あちらを立てれば此方が立たず、とりあえずできてしまった了解だけでも形にしておこう、という意思のあらわれで、特定の政策や意図の反映ではないと思います。ただ、流れというのはこういう既成事実の積み重ねによってできていくものだと思いますので、色々と考えておくべきではあるでしょう。今のところ、ゴール裏の問題について、クラブが「レフェリー」であることをやめて「プレーヤー」として出てきたな、という印象です。まあ、片言隻句にとらわれ過ぎるのも良くはありませんが。


2.歌、サポーターグループ間の問題など

ところで、どうして歌にそこまでこだわるのでしょうか?サポーター団体の間で主導権争いがあるようにも見えますが、そんなことをやってる場合なんでしょうか。

僕は、この問題について随分悩み、考えてきました。だからと言って何が得られたわけでもないのですが、最近ちょっと思っているのは、これは全体の構想と関係があるのかな、ということです。はっきりと確かめたわけではありませんが、サポ団体さんの多くは、ゲームをどういう雰囲気に作っていくのか、ということから始まって、どのエリアでどういう人たちがどういうスタイルでやるのか(中央部は、サイドは、後ろは、メインスタンドは、バックは…というような)、選手にどういうメッセージを伝えるのか、相手サポとの関係は、シーズン全体の流れは…というようなことを総合的に構想していると思います。その一環として歌があるわけです。

ですから、他団体とそれを共有するというのは(出す側、受け入れる側ともに)色々な葛藤や悩みがあるのだと思います。そのなかで、共存があったり、同意があったり、決裂があったり、というのはまあ、人間の集団としては自然な姿かもしれません。

あえて誤りを犯すことを覚悟で大胆に割り切ってしまうと、ゴール裏にはガンビーノを始めとする「青」系の諸団体と、BNAが今のところの旗頭になっている「黒」系の諸団体とがあることになる、と僕は思っています。どちらかと言うと青系の団体さんのほうが穏健、黒系の団体さんが先鋭的という感じになると思うのですが、そうなると意見が合わない部分がやっぱり出てくるのかなあ、と思います。

もちろん、それを全面的に許容していたらまた分裂になってしまいますから、そこは政治になるのですが、少なくとも、つまらない争いではないと僕は思っています。


3.参画

今、ガンバは名実ともに大きなクラブになろうとしていて、なれるかどうかの瀬戸際にいるのだと思います。今年度に入って続いている大小の騒動も、その産みの苦しみで、したがって基本的に肯定的なことだと思うのですが、ちょっとひっかかる点もあります。

それは、話が非常に小さなサークルの中だけで進んでいるように見える、ということです。今回のことにせよ、浦和での事件にせよ、僕らに知らされたのは結論だけです。もちろん、最終的には少人数による直接交渉にならざるを得ないわけですし、その過程を包み隠さずに公表したら大変なことになります。
しかし、クラブにせよ、サポーター団体にせよ、自分達のポリシーや目標、理想について知らしめようという志向性はわりと薄いように思います。となると、僕らは秩序意識とか常識とかを材料に判断せざるを得ないわけで、規則を守るとか、筋を通すとかいったような、表面的なことで判断せざるをえないわけです。それは良いことではないのではないか、と思います。

もちろん、出せないには出せないなりの理由があるはずなので、軽率に意見したり要求したりすることはできませんが、決定事項だけが上層部から降りてくるという現状と、「みんなで応援しよう」というスローガンとの間には相当な距離があります。この点は、関っている人全員に良く考えてほしいと思います。


4.サポーターは消費者ではない

正直、ここに踏み込むのはかなり危険だと思うのですが、騎虎の勢いという感じで書きます。一般サポーターのことです。

たとえば、自分の家で御飯を食べていたとすると、僕らは不満があるときには文句を言い、改善策を提案し、時には作る役を交替します(ワタシは作る側だ、とおっしゃる方はゴメンなさい。喩え話です)。でも、たとえばコンビニで勝ったパンが不味かったら、黙って次から買わなくなるだけです。
僕は、ここで前者が参画する人、後者が消費する人なのだと思っています。消費者は不満があったら買わなくなります。では、サポーターを名乗る僕らは、ガンバに対してどうなのか。どうありたいのか。僕は、良い時も悪い時もクラブを支える、というのは消費者という立場からは無理だ、と思っています。
これは金森社長も就任挨拶で言っておられたのですが、スタジアムでサポーターが感じる感覚の主要なひとつは「苦痛」なのだそうです。チームが勝てないと言っては苦しみ、いつリードを失なうかと言っては苦しむ。お金を払って苦しみにくる、というのはかなり奇妙なことで、消費の常識からは考えられないことです。クラブに対する一体感、愛情がそこにはあるのだ、と僕は思っています。
ただ、僕等は愛情をも消費することはできるわけで、「愛している」という感覚を得るためにお金を払うということになると、本当の地獄が待っています。人間性がカスカスになってしまうでしょう。

そして、お金が全てではない、と考えるなら、そこに一定の配慮というか、序列的なものが当然出てくる、と僕は思います。意見を言うということをさきほど書きましたが、やはりそこではより多くの試合をより熱心に応援している人や団体には一種の優先権が出てくるべきだと思います。そうでなければ、僕らの価値基準はおかしなことになってしまうでしょう(もちろん、僕なんかはこのヒエラルキーのごく下のほうです)。

もちろん、これには別な側面もあります。いったん成立したヒエラルキー構造がそのまま既得権化してしまうことは非常に良くないわけで、ですから適度な流動性も確保されなければなりません。

これは、「言うは易く行なうは難し」の典型みたいな話で、突拍子もない提案であることは自分でも承知しています。ちょっと構想すると投票権と被選挙権を組みあわせた方法が思いうかびますが、明文化された規則でギチギチに決めるのがベストだとも思いません(パンパシで対戦したヒューストンはサポ団体の選挙をやってたみたいですが)。

ただ、上にも書いたように、ガンバが大きな転換点にさしかかっているとは確かなことだと思います。今までやってきたことを振り返り、これからどうするかをしっかり考える時期がきており、それをどうやるかに将来がかかっている、ということになってきているのではないでしょうか。


03:13 PM [ガンバ大阪, クラブ関連, サポ関連] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック

08/17/2008

個人的な事情により

まったく個人的な事情で昨日の試合のこと、書けないでいます。

というのは、試合の直前になって、仲間の1人の訃報が飛び込んできたからです。プライバシーにかかわることなので詳細は控えますが、共に闘ってきた仲間であり、あまりにも早すぎ、あまりにも辛すぎる出来事でした。

試合中は、だから、試合前に泣いてしまったのを力に変えよう、仲間のもとに声を届かせよう、と思って声を出していただけです。正直言って、詳しいことは全然わかっていません。

少し落ち着いたら、また思い出せる範囲で書きます。申し訳ありません。

09:08 AM [ガンバ大阪, 試合] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

08/16/2008

向かっております

現在、東海道線の富士駅を出ようとしているところです。

朝五時に奈良を出て、関西本線で加茂、亀山、名古屋。東海道線に入って豊橋、浜松、島田と乗り換えて、ここまで来ました。順調です。次は熱海で乗り換えて、大宮を目指します。

で、試合のほうなんですが、できれはロニーがでる前に点を取って欲しいな、と。

そこでベースができると最高なんですが、まあ、それで大丈夫なら監督も帯同させないか…。

とにかく、ここからは全勝で行って欲しいです。

応援に関しては、とにかく気持ちいいのになってくれればな、と。

もちろん、実際には色々思惑があって希望だけではどうにもならないわけですが。

12:19 PM [ガンバ大阪] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック

08/12/2008

横浜連戦

お久しぶりです。更新が止まっておりましたのは、色々悩んでいたから…、ではなくて、仕事が忙しすぎたからでございました。もちろん現地にも行けておりません。でも、テレビでは見てました。

簡単に言うと横浜に連敗したわけですが、内容にはかなりの違いがありました。あと、運が強いというか、先のほうにつながる結果が出せたのは良いことだったと思います。

まずひとつめ。ナビスコカップセカンドレグは、全く攻め手がみつからないという何ともかんともな試合でした。そりゃ、バレーがいるっていう約束で作ってきたチームなんだから、いきなり居なくなって上手くいくわきゃないよな。

救いというか面白かったのは、明神の負傷退場のあと寺田を入れて攻撃的にしたことと、明神のポジションからミドルでやられたのを二川のFKで取り戻したことです。もちろん、その後でまた失点したわけですが、ここは突破のことだけを考えていたのですから、計算のうち。まあ結果をきちんと出した試合でした。ただ、シュート数4本では今後どうにかなるわけがなく、大いなる不安と不満を残した試合でした。

で、リーグ。このままロニー待ちかな、と思っていたのですが、さすがにそういうことはなく、攻撃を建てなおしてきました。ルーカスのワントップの下に橋本、寺田、二川を並べ、この四人にさらに 復活なった遠藤を加えた5人が頻繁にポジションを変えて攻撃を作りました。これはなかなかのものだったのですが、マリノスが押してきて、ルーカスのポストプレーが必要になると問題が生じました。ボールが収まらず、守勢一方に。

後半、寺田を下げて山崎を入れ、攻撃がかなり形になります。縦のポジチョンチェンジから左右に揺さぶり、最後は短かいクロスでフィニッシュ、という流れは久しぶりに気持が良いものでした。一点を取って、更にもう一点が入っていれば言うことはなかったのですが、そこのところで失敗して、うーん、でした。ちょっと前がかりになってたかなあ。

というわけで、良くなってはきたけれどもゲームコントロールには課題が残ったな、という感じです。選手としての成果は遠藤と寺田の復帰にとどまりました。とはいえ、世代交代はむしろゆっくりやったほうがいいのかな、とか思い始めていたりするので、これはこれでちょっと満足してたりします。

ようやくロニーも合流してきましたし、もうこれで言い訳はなし。幸い、上位勢はどこも苦しんでますし、大宮戦から再スタートという感じでしょうか。NACK5は行く予定にしています。

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08/06/2008

したたかか:横浜戦プレビュー

ロニー獲得報道の第二弾が出ていますね。あるにしても、合流は9日以降だと僕は確信しているのですが、どうでしょうか。

で、それはともかく今日はニッパ球と名を変えた三ツ沢での試合です(ちなみに、僕は行けません。ワンタッチナットには心を引かれるんですが)。

で、今日の試合のポイントなんですが、マリノスが勝ちにくる、というところだと思います。

初戦のホームゲームをガンバが取っていますので、マリノスとしては勝ち以外に選択肢がありません。いつもは松田、中澤を中心とした堅守速攻に手を焼くのですが、今回は状況が逆になります。

というか、そうならなければなりません。言うまでもなくガンバはパスワークのチームですが、それはマリノスが守備のチームであったり、大分がカウンターのチームであったり、浦和がサポのチームであったり(ちがう)のと同様の「主たる特徴」のひとつにすぎず、それによって優位が確保されるというものではないと思います。優位は別な方法によって確保されなければなりません。
前線からの守備の運動量を放棄し、替りに戦略の中心に据えていたバレーの突貫力を失った今、チームが資源として使えるのは経験量の差しかないのではないか、と思います。

布陣はおそらく先週のアルスナル戦の時に似たものになるはずで、山崎のワントップになるだろうと思います。左に二川と下平、右に加地と佐々木を置き、ルーカス、橋本、明神が中央を動きまわります。練習場からの情報によりますと、ミネイロと倉田が外れ、遠藤と寺田が合流したということですから、後半は橋本をサイドに出すような形での交替があるかもしれません。もちろん、3バックへの切り替えも考えられます。そして、

二年に一度の「ゲーム前点呼に答える遠藤」が見られるかもしれませんよ、現地組のみなさん!

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08/04/2008

大人の事情なのか?

報知新聞だけが流しているのが気になるところ、ですがロニーの話。一応乗っておきます。

ガンバが取りたがっているという話と横浜が断っているという話が出てきているわけですが、どちらの記事でも触れていないのが今週の横浜2連戦です。

あえて邪推すれば「この連戦が終わってから」という話になっていて、そのへんの大人の事情を報知が書けないでいる…というストーリーも描けなくはないかな、と。

まあ、全然話はなくてだから誰も触れない、のかも知れないんですが、真相は時間が経たないと解らないのではないか、という気がしています。

09:16 AM [ガンバ大阪] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

07/31/2008

力敗けの教訓:アルセナル戦・即/雑

スコアは0-1でしたが、僕は完全な力敗けだったと思います。皆さんはどう思われたでしょうか。

僕はフルメンバーでなかったとか、負傷者が出たとか、そういう問題ではないし、そういう総括ではいけないと感じました。

相当な実力差がありました。そのことを認めて、そこからスタートしないといけないのだと思います。

一番印象に残っているのは、アルセナルの守備の速さです。ガンバがアタッキングサードに入った時、ルーズボール気味になったところに2メートルくらいをササっと移動してきて、「絶対に」とオーバーに言いたいくらいの確実さで体を入れ、マイボールにしてしまう、というシーンを延々と見せられました。足元に繋ぐとき以外は、ボールをことごとく奪われていた印象があります。

判断の良さ、決断の速さ、そして体幹の強さ。もちろん、ガンバは決してボディコンタクトの得意なチームではありませんが、あそこまで歯が立たないのを見たのは初めてです。判断で上回れなかったのが致命的でした(ルーカスは体で勝っていましたが)。

そして小技の数々。これは偶然かもしれませんが、相手がタッチラインにボールを蹴ったときに、外でバウンドしたボールが必ず大きく、ピッチから離れる方向に弾む、というシーンを何回か見ました。僕はボールにスピンがかけられていたのだと思っていますが、もしそうでなかったとしても、そういう想像ができてしまうだけの技術があるように思いました。
それに比べるとガンバの選手のテクニックはお行儀のよい楷書体で、野趣の分、見劣りがしていたように思います。「日本人は技術がしっかりしている」というのは嘘ではないにせよ、真実の一部でしかないなあ、と何度も思いました。サッカーの裏の裏というようなところについては、まだまだ経験が必要だということです。

もちろん、通用した部分もあったとは思います。最終的に失点したとはいえ、ディフェンスラインはしっかり対応していましたし、ゾーンを狭めてのディフェンスでうまく奪うシーンもありました。アタッキングサードまでのボールの運びもスムースだったと思います。「狙ったことはけっこうできた」ということではあるのですが、シュートの形があまりできなかったことは事実で、それは受け入れなければいけないと思います。


南米では中位くらいのチーム、しかもプレシーズンで調整の最終段階という位置付けにもかかわらず、タイトルに向けて本気になったアルセナルは相当に強いチームでした。そのチームと正面から勝負し、しっかりと戦えたこと、これは糧になる経験だったと思います。アジアを制し、クラブワールドカップで戦うためには、あのレベルの守備を攻略しなければならない。僕らも、それを覚えておいて、忘れずに要求し続けなけばいけないのだな、とつくづく思いました。

というか、まずはナビスコとリーグの横浜戦です。選手が今日の感覚を覚えていてくれれば、補強に失敗したとしても、かなりいけると思うのですが。


【追記】Jリーグ公式に出たこの写真はなかなかのものだと思います。

山崎もさることながら、ディフェンダーの眼ですね。ボールを、それこそ食い入るように見て、いつどこで奪うか、どのタイミングで襲いかかるかに全神経を集中させている。こういうのは日本ではあまり見ません。

01:09 AM [ガンバ大阪, 試合] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

07/30/2008

今夜は予備スタジアム

というわけで、今夜は国際試合用にリザーブしてあるサブスタジアムに行ってきます(と言っても、3年後には必要がなくなるわけですけど。あ、そうなったらアウェイゲームの時は貸してやってもいいかも)。セレッソの観客動員が平均で7000人弱だという話なので、それは何とか上回るといいな、と。

それ以外は非常に微妙、なんですが、案外頑張ってくれそうな気もしています。監督も今いる選手のやる気を煽るような発言(だと解釈しています)をしていますし。

しかし、3月の時点で「ああ、夏までにBBは解散するよ。バレーは移籍だし、遠藤と播戸は長期離脱する。寺田は当分出てこないし、水本もいなくなるね」と言ったら、超現実的な悲観主義者という位置付けになっただろうな、と思ったりしています。

シーズンが続いていますから何とかやっているのですが、良く保ってるなあ。

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07/28/2008

守りきれず:大分戦・雑

例年、夏の連戦の終盤、疲労がたまってきたあたりにリーグの傾向が出てくる気がします。ギリギリの状態で地金が見えてくるわけです。数年前は、大量得点の試合が多くなることがありましたが、先週末は低得点のドローの嵐。今年はやはり守備の年だと言えるのではないでしょうか。

で、ガンバはというと、そのドローに失敗。大分に0-1で負けてしまいました。率直に言って、かなりひどい内容だったと思います。ただ、僕の印象を言うと、想定の範囲内だったかなー、という感じです。先の九月のことはいざ知らず、今現在のガンバは遠藤と播戸、それにバレー(と言うかブラジル人ストライカー)を欠いて、コンディションを悪化している状態で勝てるようなチームではない、というのが僕の印象です。まして、相手がリーグ最小失点の大分なら、なおさらのこと。エジミウソンとホベルトの裏をかけるわけもありません。

なので、攻撃は諦めて守備で勝負するしか勝機はない、と思っていたのですが監督の選択はそうはならず。それならああいう結果になるのはある意味で当然とも言えましょう。

で、まあ、今後と言えば補強が急務だなあ、ということになるのですが。それが待ちでよいのか、あるいは、そこが上手くいかないとしたらどうなるのか。どこがどう変るのがいいのか、それをちょいと妄想です。

■運動量

選手のコメントにも出ていたことのひとつは、運動量でした。今のガンバはカバリングとパスワークのチームですから、確かに運動量で相手を上回ることができれば、かなりの優位に立てることになります。ただ、果してそれが一朝一夕にできるものなのかどうか。前にも書いたことですが、春のキャンプで充分トレーニングができなかったのはともかくとして、中断開けにも運動量があがってきていないわけで、ましてこの暑さのなかでフィジカルを上げるようなことができるのかどうか…。理想的な解決策ではあるけれども、とりあえず間にあわないんじゃないの?というのが僕の感想です。
もし、それが実現できるようだったら、素直にゴメンて言いますw


■フォワード

大分戦で感じたことのひとつは、ボールの落ちつきどころがないなあ、ということでした。キープということではないのですが、プレーの句読点というか、展開していくためのタイミングを作っていくようなプレーが欲しいという気がしました。そのひとつの解答はポストプレーだと思います。これはバレーもできなかったことですし、ルーカスも得意なプレーではありません。なので、高望みに近いのですが、僕はナビスコ横浜戦での平井の働きがちょっと記憶に残っています。少し下り目の位置で軽くはたいてパス回しにいいアクセントを付けていました。それは好調時に播戸がやっていたようなプレーだったと思います。柏戦以降は全くできなくなってしまったのですが(だめじゃん)、厳しくマークされている時にもあれをやってくれると光明が見えてくるかなあ、と思ったりしています。


■ボランチ

もうひとつ、プレーの軸として期待されるのがボランチです。遠藤がいない状況では、誰かがその代りをやるしかありません。それは要するに倉田だと僕は思っています(寺田の負傷開けも待たれるところですが)。

倉田のプレーエリアについては、西野監督も「ボールを動かす範囲が狭かった」という意味のことを言っているのですが、さすがの指摘だなあ、と思います。必ずしも前に行けというわけではないのですが、チームの舵を取り、しっかりと攻撃の方向を決めるような仕事をしてほしいなあ、と思います。今のガンバには使われる側というか、セカンドアクションで勝負をしていこうとする選手がかなり多いような気がしてます。今の倉田がやっているのは、とりあえず空いているところ、安全なところにボールを捌くということですが、それではチームを動かすことにはなりにくいだろうと思います(安田理大がいないとあればなおさらです)。本来は安田晃大のほうが適任、という話もなくはないのですが、大きくボールを動かしてチームをコントロールしてほしいなあ、と思います。頑張れ、秋!


あと大分戦では、岡本と佐々木の働きも目を引くものがありました。佐々木は20分くらいしか見せ場をつくれないスタミナが課題ですし、岡本は決定力を上げていかなければ中山みたいになってしまう恐れもあると思いますが、今後の希望にはなってくれるかなあ、と思っているところです。

いずれにしても、今年のガンバは頂点を狙うチームですから、一刻の停滞も許されません。よりパワフルに、どんどん前進していってほしいと思います。俺も必死で声を出すからな!

01:54 PM [ガンバ大阪, 試合] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

行ける:車遠征のこと

先週と今週は遠征続きでした。

20日のフクアリ遠征はともかく、26-7日は万博で大分戦を見てその足で福島のJヴィレッジまで移動して朝の10時半からユースの試合を応援するというもので、まあ、我ながらかなりのものだったと思います。何しろ、一日で大阪と東北を往復したわけですから。

8月がかなり忙しくなりそうなのでちょっと無茶をしてみたという部分もあるのですが、非常に良い経験ができたと思っています。


僕は、これまでアウェイ遠征というと、新幹線や青春18きっぷでの鈍行の旅などで行っていたのですが、今回は二回とも車で移動しました。経験豊富な方の計画に同行させてもらったのですが、福島遠征では運転の分担もやったりして、色々と経験しました。これなら、かなりと色々なところに行けるなあ、という印象を持ちました。車でのアウェイ遠征、割とおすすめです。

ざっと時間と費用を分かった範囲でメモると、

フクアリは往路6時頃大阪発で15時頃スタ着、復路は23時間半頃に現地のスーパー銭湯を出て翌朝7時に大阪帰着、費用は高速代と燃料代で三万円代なかばくらいでした。

福島遠征の方はと言いますと、大分戦後、往路は23時ごろに万博公園内入浴施設を出て翌7時過ぎにJヴィレッジ到着。復路は2時ごろ現地を出て12時ごろ大阪帰着、費用は高速代、燃料代で四万円台の半ばくらいでした。

時間といい、費用といい、一人で行くことを考えると他の交通手段とトントンという感じなってきますが、これを数人で分担している(費用はワリカン、運転は交代)という所がミソです。
割っていくと費用はかなり安くなり、もちろん疲労は若干残りますが、リーズナブルに遠征ができます。

もちろん、まず人数に合わせた車を手配しなければなりませんし、故障や事故があれば試合に間に合わないというリスクもあります。運転ができる人も確保しなければなりませんし、ドライバーは飲食に気を付けなければならない(お酒は飲めませんし、眠くなる体質の人はお腹一杯食べることもできません)というようなまずいことはあるんですが、二、三人以上集まるようなら車遠征、充分検討の余地があります。

ちなみに、僕は今まで誰からも「運転が上手い」と言われたことがない、というような人間ですが、福島遠征ではそこそこ運転もしてきました(まあ、車を出してくれた人が長距離移動のベテランだったというのもあるんですが)。

アウェイ、割と行けますぜ。

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常磐道のサービスエリアにて。東北っぽい?

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07/25/2008

山崎まで:大分戦プレビュー

もう、何を言ったら良いのか…、山崎まで欠場らしいです。何というか、星原、岡本までがベンチ入りしてきそうな勢いですが、なぜこうも病人が出るのか。ストレスとかなんですかねえ。

正直、アドバンテージはつかみ辛いです。かろうじて言えそうなのは、スカウティングが面倒なのではないかということですが、僕らでもバレー、平井の2トップという答が出せるのですから、シャムスカ監督だってその程度のことはわかっているに決まっています。まったく、どうなるんだろう。

ま、愚痴っていても始まりません。一応妄想です。

大分は基本3-5-2のチームで、柱になるのはボランチ。攻撃の軸はウェズレイのポスト、というのが僕の認識です。全体としてはカウンター指向で、守備のチームだと言えるでしょう。
一方、ガンバはバレーを失ったので、前線でもパスで崩そうとすると想像します。両サイドバックはかなり守備的になるはずですので、平井、ルーカスが左右に流れてポイントを作り、そこにサポートを絡めていこうとするのではないでしょうか。そう考えると、注目は大分の対策ということになります。

僕は、ボランチから両サイドの裏というか、中盤のサイドに長めのパスを入れてくるのではないかと思います。大分の優位性が中盤にあることはあきらかなので、そこで優位をつくってガンバのサイドを封じようとするのではないでしょうか。

ガンバとしては、このパスの出所を封じたいところ。たとえロングボールでこなくても、ボランチに圧力をかけるのは基本になると思います。とはいえ、ずっとそれをやり続けるのは無理なので、FWがチェックする時間帯と、ラインを下げる時間帯を使いわけることになるのではないかと思います。

むしろ守備的なプランにして、大分のリズムを狂わせることができれば、というのが僕の夢想です。

11:53 AM [ガンバ大阪, 試合] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

07/24/2008

しのぐしかない:バレー以降2

ふたつ前の記事の続きです。

あちこちを見ると、ガンバサポ以外のところでは、オイルマネー、という話が出ているようです。それはまあ、オイルマネー攻勢に立ち向えなかったのは全くの事実なので、否定する理由も必要もないのですが、「石油の力借りやがって、アラブ狡い」「もう日本は駄目だ」みたいな話になるのはちょっと違うかなと。

石油が出て、それが高値で売れるのは事実なので、そこにケチはつけるべくもありません。一方、日本が持っているのは人的資本。なので、それを使って優位に立つ方法を考えればいいまでのことです。つまり、コーチングや組織づくりの質をいかして優秀な選手を輩出・輸出することと、人口の多さを観客動員に結びつけるということですね。その方向を考えていけばいいのだと思います。


で、それはともかくガンバなんですが。

僕は、「他のことはダメだが一人で点が取れる」タイプのFWの補強が急務だと思っています。FW頼みのガチガチスタイル、結果として残るのはタイトルだけというクソサッカー、が今季のガンバが目指すべき、というか目指すことのできる唯一のスタイルではないかと。

もちろん、それは本来のガンバの目指すものではありません。というか、僕たちがアイデンティティとしてきたものとは正反対の、むしろ大嫌いなスタイルだと言えるでしょう。けれども、現状と今後の展開を考えると、今年は仕方がないと思うのです。

そもそも、今年のガンバのチーム作りは、バレー移籍の以前にかなりの危機に瀕していました。失敗の一歩手前、と言っても良かったと思います。サイドを使われる傾向があったのに対抗して、低い位置からの組立てを狙う、というコンセプトそのものは間違いではなかったと思います。しかし、それを実効的なものにするには素早い攻守の切り替えと前に出ていくスピードが必要で、平たく言えば運動量があと1.5倍は欲しいところです。
ところが、今季のガンバは相手がことごとく調整不足だったパンパシを除いて、運動量で圧倒するようなゲームが全くできていません。代表合宿がらみでコンディションが揃わなかった開幕直後はともかく、選手の大半がチームに残っていた中断あけでさえ、後半になるとはっきりと運動量で見劣りする試合が続いています。これには連戦の影響があることは確かなのですが、しかし9月以降も連戦は続くわけで、要するに思い描いていたようなサッカーができる見込は高いとは言えないと思います。

で、それを何とかコンビネーションで打開しよう、というのが最近の監督の方針だったのだろう、と思います。そのために「秋には」「9月には」というコメントを出して意識を持っていこうとしていたわけでしょう。ただ、その背後には長くやっているメンバー(帰ってくるはずの遠藤と播戸も含めて)なら割と簡単にコンビを高められる、という思惑があったはずです。それが、バレーの移籍で崩れてしまいました。

今のガンバはそういう緊急事態に直面しているのだ、と僕は理解しています。
運動量は上らない、コンビネーションは高まらない、どうしても結果は欲しい。大変です。

ではどうするのかと言うと、なりふり構わず、結果にしがみついていくしかないのではないか、と思うのです。そうなると、「得点力のあるトップ」という答えしか出てこないように思います。

それは決して僕等の好きなサッカーではないですけれども、この際は仕方がないよな、と考えているところです。

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07/23/2008

バレー以降

どうやらバレーの移籍はかなりのスピードで本決まりとなったようです。やれやれ、ですが、ビジネスだと割り切っていくことにしましょうか。そうすることで、バレーの人柄も、それを好きだった僕達の気持も救われる気がします。
バレーはACLへの挑戦を求めてガンバに来た、そしてACLに出場する他のクラブに去っていく。それでとっとと割り切って先に進みましょう。ちょっと文脈は違いますが、村上春樹を引用します。

スポーツというのは残酷なものだ。そのように残酷なスポーツに立ち向うには、逆にスポーツを残酷に扱うしかない。殴られたらすぐに殴り返すのだ。

村上春樹『Sydney!』

別に殴り返さなくてもいいとは思いますが、自分たちが参加しているゲームはこういうものなのだ、と理解しておくことは意味があるでしょう。次第に重みを増しつつあるACLに向けて、参加権を持っているクラブどうしが選手を奪いあうというゲーム。これは、国内市場、国際市場というこれまでの概念をかなり大幅に越えてくるものだと、僕は思います。

さて、それで今後のことを考えます。ガンバはこれからどうすべきなのか。

まあ、僕等がそんなことを心配してどうする、ってなもんですが、クラブを応援するにせよ、批判するにせよ、理解することが一つのベンチマークになっていくとも思いますので。

僕は、当面のガンバ/パナソニックにとっての最大の目標は、2009年にUAEにわたった後、11年と12年に日本に帰ってくるクラブワールドカップの試合を新スタジアムに誘致し、そこでガンバの試合を行なうこと、だと推測しています。パナソニックにとっては社名変更後の最高の宣伝になりますし、ガンバとしても大プロモーションの機会になることは間違いありません。それを基盤にして、更に飛躍していくことになるでしょう。

したがって、クラブの動きも、すべてそこから逆算してのことになるはずです。スタジアムの建設に向けて盛り上りをつくらねばなりませんし、10ー12年の三年間にピークを<迎えるようなチームを編成していかねばなりません。

そう考えていくと、今年は「何が何でもACLで上位に進出(できれば優勝)してインパクトを出し、国内では来年の出場権を確保する」年だということになりそうな気がします。その上で09年に緩やかに世代交代、10年にふたたびコンペティティヴにして、11年からACL連続制覇を目指すわけです。

まあ、そう上手くいくかどうかはともかくとして、今年は結果を求めなければならないのじゃないかな、とは思います。なので、そういう意味ではやはり補強はいるなあ、と思います。そもそもバレーで点を取ってきたチームなのですから、バレーがいなくなって「はいそうですか」で済むわけはありません。それは、山崎、平井がブレイクすれば素晴しいとは思いますが、なかなかそうもいかないのではないでしょうか。

なので、もう「とりあえず点をとる」という条件さえ満たしていれば細かなことはとやかく言わない、という条件で、外国籍FWを引っぱってくるべきなんじゃないかなあ、と思っています。過去とか将来とかはとりあえず保留、です。とにかく結果優先てのが今年ではないでしょうか。4-3-2-1にして、クロスから得点を量産してもらいましょう。僕は、06年得点王のどちらかを呼んでこれれば超GJ、というくらいの気持でいます。

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07/22/2008

激震:バレーにオファー

新スタジアムの話が持ち上り、千葉戦で何と勝ち点を取りとそれなりどころではない激動があったばかりのはずなんですが、またしても別の方向から激震が来ました。うええ。

バレーに対して、UAEのアル・アリから正式のオファーがあり、結論は未定なものの、言下に否定ということにはならなかった模様。もし移籍ということになれば、去年のマグノ・アウベスに続くシーズン中のエースの移籍ということになり、チームへの影響は避けられないと思います。

もちろん、ベストの結果はバレー残留なのですが、そうならないことも十分ありえます。とりあえず、ちょっと情報を整理してみようかと。

まず、ニッカンの記事にあるアル・アリなんですが、UAEのチームAl-Ahliがそれ(アル・アハリと書かれることもあるようです)。07ー08シーズンはカップ戦を制していて、09年度ACLへの出場を決めています。詳しいことは判らなかったのですが、UAEのリーグは秋-春制らしく、この時期のオファーは彼らの戦略としては合っていると思います。

で、次にバレー。報道によるとオファーは5億円とのこと。これが移籍金なのか報酬なのか、単年度なのか複数年なのかは不明ですが、仮に報酬だとすればかなり魅力的だろうな、とは思います。
最近出場時間も決定機も減ってきていますし、パンパシ、ACL・GLでの実績の効果がまだ残っている今が売り込み時であるのは疑問の余地がないところ。また、今後日本で5億の契約が来る可能性があるか、あるいはヨーロッパに行ってそれだけの報酬が手にできるかというと、冷静に考えてその望みはあまり高くありません。
道楽でサッカーをやっているわけではなく、扶養すべき親族もいっぱいいる…というような状況を考えると、オファーを受ける可能性は十分にあると思います。

一方、ガンバの方はというと、移籍を避けたいのは言うまでもありません。しかし、避けるだけの力はあるのか、ということになるとこれが難しい、ように思えます。というか、よくわかりません。バレーを残留させるに足るだけのオファーを出せるのか、出したとして今後のクラブ運営に影響はないのか、あるいは契約条項で何とかできるのか、はたまた一度こういう話が出た選手と他の選手、監督の関係をちゃんと維持できるのか、かなりの部分が未知数、あるいはやや悲観的に言えば、否定的になってくるような気がします。ひょっとすると避けがたいのかもしれない、そんな気はします。

とすると、と気の早い心配をしてしまいますが、仮に移籍が実現してしまった場合にどうするのか、という問題になってきます。

この場合、クラブに入ってくるお金はバレーが契約を破棄するにあたっての違約金ということになります(もちろん、アル・アリが立て替えるわけですが)。違約金の相場は移籍先での報酬の二倍と言われていて、それで10億という数字が出ているのではないかと思いますが、詳細は良くわかりません。ただ、ガンバもバレーと3年契約をした時点で、いずれかのタイミングでの移籍ということは念頭にあったはずなので、一応世間相場に近い違約金条項を盛り込んであったと考えるのが妥当でしょう。かなり高額の資金を手にできることは間違いありません。

そして、Jリーグに関しては移籍期限は全く問題なし。ACLはノックアウトステージの選手登録期限が8月17日ですから、それまでに契約を完了すればよいわけです。

そうなると、あとはクラブの力量の問題になります。強化担当がこういう緊急事態に備えて、準備、コンタクトの開拓ができているかどうか、(この時期の緊急移籍ということになると多分得点能力だけに注目してあとは目をつぶることになると思いますから)監督がワントップに近い戦術を採用できるかどうか。また、Jリーグには戦術的、コンディション的にフィットしにくいはずですから、ACLとJリーグで違うチームを作れるかどうか、選手にそれへの対応能力があるかどうか。

いずれにしても、移籍によってチーム力を強化し国際大会にも出ていく、というゲームをしている以上、こういう事態はある意味で避けがたいことのようにも思えます。クラブの力が試されることになるでしょう。

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千葉戦/雑

「所詮、サポは外野やねん。でも、外野から声を上げ続けなあかんねん」。
千葉で、ある超ベテランのサポーターの方と話す機会があったのですが、そこで出てきたのはこんな言葉でした。

「試合をやるのは選手やし、それを送り出すのは監督であり、クラブであるわけや。サポーターは関係ない。サポーターのせいで勝ち負けが左右されることはまあない。けども、危機感とか目的意識とかを与えられるのはサポだけやねん。だから、どんな試合でも一生懸命応援せなあかんし、結果にこだわっていかなあかん。それを怠ってると、いつの間にか手遅れ、みたいなことになるねん」

観客であるサポーターが選手に影響を与えるのは難しい。でも、本気で楽しみ、本気で喜び、本気で怒ることによって伝わるものはあるはずだ。だから、サポは選手よりももっともっと熱くならなければならない。僕の受け取ったメッセージは、そういうものでした。
まだまだ考えなくてはいけないことが山ほどあるのですが、頑張っていきたいと思います。

で、試合のほうなんですが、今回は二階席の前のほうで見ていました。

倉田!」と叫んでしまったのは、前半の半ばごろのことです。「倉田!倉田!お前がやれ!」、と。

前半は本当に辛かったと思います。ジェフはよく研究してきていました。サイドを広く使って開かせる、というのはFC東京が前節でやってきたパターンそのもの。しかも、ガンバがサイド寄せをやってきたところで、素早く逆サイドに送ってフリーで前へ、というシーンもあって、けっこうチャンスを作られ、互角の展開にされてしまいます。千葉の決定力のなさに助けられたのですが、危険な感じでした。

そして倉田です。この日の倉田は明神とコンビを組むボランチで、組立てと飛び出しをやる役だったと思うのですが、非常に消化不良でした。相手が詰めてきていたら素早くさばくのは良いとして、それがほとんど横パスかバックパス。スペースがあってもドリブル突破はしない、前線に出てもいかない、という消極プレーに終始していました。
中でも一番イライラさせられたのはパス&ゴーをしないことと、前線にボールが入ったときの動き出しの遅さでした。ワンテンポ遅れているというか、前線は自分の優先事項ではない、と考えているような感じで、周りの人が動いたら、自分はセカンドアクションを起しますよ、という雰囲気でした。しかし、そこでの「周りの人」というのは主に二川と明神なのですから、彼らもやっぱり初動者ではなく、全員が「うっ」と息を呑んでいるという感じになることが多かったと思います。

もちろん、ボランチを務めるということで、守備などにも気を使うことが多かったのだとは思いますが、あそこは若者らしく飛び出してほしかった。そうすれば前線にも動きが生れたはずですし、バランスなら明神、橋本、二川のベテラン陣が何とかしてくれたはずです。連戦続きで運動量が落ちているだけに、もうちょっと積極的に行ってくれれば、と思いました。もちろん、苦戦の原因は倉田か、というと、そういうふうには全然言えないわけですが。

結局、チームが前に行く推進力を取り戻したのは後半、佐々木と平井が同時投入されてから。最近は一試合おきに活躍する選手が交互に出てくる、という複雑怪奇な感じになっているわけですが、この日も前にイマイチだった二人が良かったです。まあ、それでも点は入らなかったですが。

最後の最後、山崎が本当にワンチャンスという感じで決めて(ボスナーがいる限りハイボールでは無理だと思っていたので、グラウンダー系の形での得点は納得)、相手の反撃もオフサイドでかわして勝ち点3。とりあえず、今は勝ち続ける、それしかないのだろうと思っています。ていうか、秋に爆発してくれるよな、必ず、と思いつつ。

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07/19/2008

我慢の試合:千葉プレビュー

さて、そろそろ出掛けることを考えないと。

というわけで、遠藤退院おめでとう、とか、播戸も退院おめでとう、とか、ブローロは野球のルールわかったの?とか、またバーゲンかい!とか、そのへんはスルーで行かざるをえません。残念です。


で、試合の話なんですが。

千葉は4-1-4-1だという話を聞いています。が、ミラー監督も別に辞職志望者じゃないでしょうから、額面どおりのシステムでやってくるとは到底思えません。中盤で2枚を下げ気味にして、4-3-2-1のような形にしてくるんじゃないか、という気がします。

で、その構成だったらガンバはポゼッションはできるはず。ただ、疲れてるから決定的な動きができない、というようなことになるんじゃないか、という気がします。7、8人で引きこもる相手の前で右から左へボールを回しているシーンが目に浮びます。活路は相手がカウンターに人数を掛けてきたときのトランジション速攻ですが、そこでまたバレーがミス、という展開になるんじゃないでしょうか。

で、まあ、それは仕方がないかな、と思うんですよね。水曜日から今までにコンディションが上っているはずはないですし、そのことを今とやかく言ってもどうにもならない。とりあえず、焦らず、辛抱強く、でも元気に応援してこようと思います。

千葉行かれる方、向うでお会いしましょう!

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07/18/2008

新スタジアム幻想

「いっそのこと、エキスポには閉園してもらって、あそこに新スタ建てたらどうかな?」
「ちょっと段々やけど均してなw]
「ネーミングライツはパナソニックでw」
「その時だけ旧ブランド復活して『ナショナル・スタジアム』で行こや。ACLの国際映像が混乱するでぇwww」

というのはガンバサポの開場前ヨタ話の定番なんですが、どうやらクラブは結構本気で考えていたもよう。

既に皆さんご存知だと思うのですが、2011年の完成を目指して、今休園中のエキスポランドがあるところにガンバが自力でサッカー専用スタジアムを建設する計画を持っていることが報道されました(読売新聞1読売新聞2)。自治体の援助は受けず、スポンサー、一般からの出資によって建設費を捻出しようというプランのようです。

朝日が出した第二報で桑原専務のコメントとして伝えられているところによると、去年の末から計画が立ちあがり、社長が万博機構と話をしたりしているもよう。また、吹田市も機構に要望書を提出しています。

ただ、万博機構側は難色を示しているという話もあり、万博競技場の改修案もあって(これの実現可能性は低いと思いますが)一筋縄では行かないようです。

クラブの公式発表も、「『エキスポランド跡地』も候補地の一つとして調整・検討中」という形になっています(一向に固定アドレスが付かないので、J's Goalの記事をリンクすることにしました)。茨木も高槻もまだ候補地としては生きているということだと思います。

とはいえ、この吹田の話はえらく現実味を帯びて見えます。以下、「あくまでもひとつの案」ということを前提に、ちょっと考えてみようかと。

で、ちょっと我に返りますがw、このプラン、そもそもどれくらい実現可能なんでしょうか。

まず気になるのが2011年の完成を目指すという期限の短かさ。まさか明日から工事を初めるというわけでもないでしょうから、どう順調に行っても着工は年末か来年です。となると09年、10年、11年の3年しか工期がありません。スタジアムみたいなデカイものが、そんなにするする建っちゃっていいものか。

検索してみると、鹿島のサイトに行きあたりました。そこに出ている資料によりますと、

埼玉スタジアム(収容人数63,000人)が、工期40ヶ月、
エコパスタジアム(収容人数50,000人)が、工期36ヶ月、
東電ビッグスワン(収容人数43,000人)が、工期39ヶ月、
味の素スタジアム(収容人数50,000人)が、工期28ヶ月、

となっています。味スタ(東スタ)はかなり画期的だったらしく、通常40ヶ月のところを短縮したという記載を別なところでも見かけました。


他の例を見ると、

宮城スタジアム(収容人数50,000人)が、工期41ヶ月、
フクアリ(収容人数19,000人)が、工期22ヵ月、
Nack5の改修(収容人数15,500人)が、工期およそ20ヶ月、

となっています。ちょうど三万人規模のスタジアムの資料がないのですが、30ヶ月前後での竣工は不可能ではないと思われます。つまり、これ、それなりにしっかりと練られたプランのようです。


ただ、正直なところ、150億とも言われる資金を調達し、利益循環のスキームを確立し、スタジアム建設にまつわる一切の事務をこなし、オープン後は経営を担当する…、というようなことを今の株式会社ガンバ大阪がやれるとは思えません。もちろん、一人一人のスタッフさんが有能な方であることは存じていますが、規模は小企業のそれなので、作業量的にもかなり無理があると思います。

なので、これはガンバ単独というより、松下パナソニックとの合同プロジェクトに近いのではないかと思います。
それでふと思い出されるのは、今度の大分戦の時に行なわれる予定のこのイベントのことだったりします。以下は全くの妄想ですが、ユニフォームを良く似たものにしたりしてもいますし、将来的にはガンバブランドでパナソニック系のスポーツチームを統一する、というような構想があるのではないでしょうか。そうなると、スペインやドイツのクラブのような、総合スポーツクラブになっていくわけです。

しかも、ここで面白いのは、このクラブはイングランド張りに自前のスタジアムを持っていることです(スペイン、ドイツのスタジアムは自治体所有がメインだったと思います)。
大陸型の(国家)社会主義にアングロサクソン的な市場主義をブレンドして、しかも大企業をバックに事業展開をする、