08/27/2008
誰が「ガンバ大阪」なのか
だがアヤックスがこんなにも優しかった理由はもうひとつある。戦時中、ドイツ人の手助けをした者は「国への反逆者」と呼ばれた。自分の国を裏切るのは悪いことである。だがしかし、E・M・フォスターの言葉をパラフレーズして言えば、多くの人は自分のフットボール・クラブを裏切るよりはまだましだと考える。国よりもフットボール・クラブに忠誠を感じるオランダ人は数多いだろう。アヤックスのようなクラブは多くの会員の生活を完全に呑み込んでしまっており、一種の拡大家族になっている。
-サイモン・クーパー 『アヤックスの戦争:第二次世界大戦と欧州サッカー』 白水社
僕の理想社会では、フットボールクラブは人と人を強く結びつけ、会員にとってかけがえのないものになります。クラブにとっての会員も、おそらく。
上級大将さんの記事とyossiさんの記事で今回の騒動にまつわる、クラブ側の背景が考察されています。端的に言うと、スポンサーとテレビと新スタジアムです。サポーターが不祥事を起すことでこれらが危うくなったりなる恐れがあるらしく、それへの対応として誓約書が出てきた、という話です。
この話は理解できます。ガンバはまず第一にプロスーツを運営する株式会社、それも収支構造があまり健全でない株式会社ですから(要は親会社の支援が大きいということです)、放映権料や大口スポンサーが必要ですし、スタジアムのキャパを増やして収入を増やすことも急務だと思います。
ただ、ビジネスマターが全てなのかというと、それは違うのじゃないか、と。
そもそもガンバ大阪って何なんだろう、と思います。
普通に考えると(株)ガンバ大阪=ガンバ大阪、です。詳しいことを知っているわけではないのですが、会社が選手を雇用し、試合を主催していることはあきらかです。他にも商標とか版権とかを持っているわけで、その点に疑問の余地は少い、ようにも思われます。
でも、ちょっと違うのではないかな、と思う面もあります。たとえば、これも今では禁止ソングですが、勝利のあとで歌われる「We are GAMBA OSAKA !」という歌があります。このとき、ガンバというのは(株)ガンバ大阪のことでサポは準々社員的なものとして自分達を意識している…のかと言うと、それはちょっと違うように思います。あるいはグッズを身につけるとき、また誇らしく「ガンバのサポーターです」と名乗るとき、僕らは(株)ガンバ大阪をサポートする気持になっている…のかと言うと、それもちょっと違う。
もちろん、大急ぎで言っておかなければなりませんが、社長を始め社員の方々の能力と努力に感謝しないわけではありませんし、会社の興隆と発展を願わないわけでもありません。
でも、事実はどうあれ、会社だけがガンバであり、あとはそれを取り巻いているものにすぎない、という意識は僕のものとはちょっと違うかなあ、と思います。そういうふうに感じている人は少なくないのではないでしょうか。僕らは、たとえばキャタピラー社のロゴマークが入ったTシャツを着るのとはちょっと違った感覚でガンバのグッズを身につけたり、チケットを買ったりしているのだと思います。
たとえば、去年のセパハンの試合がありました。僕は浦和レッズとセパハンでは、明らかにセパハンの方により小さな悪意しかもっていないので特に違和感はなかったのですが、それは置いておいて、「ガンバ大阪は」と書かれていたことを問題だと考えていた人がかなりおられたように聞いています。クラブ(というのは(株)ガンバ大阪のことです)側も、そういう感じを持ったらしい、という話も聞きました。
僕は、それが問題だとは思いません。たとえば、あれを見たガンバサポの人が、「私もガンバの一部なのに、自分に相談もなくあんなものを出すなんて」と思い、そういう意見を言っていかれたとして、それは有意義な対話ということになると思います(怖いので言いに行けないという問題があるのですが、それはさておき)。クラブにしたって、それは同じことだと思います。「プロスポーツ企業として、ああいうものが出てしまうことはイメージ戦略上、非常に問題がある。きちんと相談もせずにああいうことをやられては困る」というのは当然あるべき主張です。
でも、それがもし、「我々(株)ガンバ大阪の名前を盗用するな」という主張であったとしたら、それはとても悲しいことだと思います。
もちろん、上に書いたのは僕の単なる推測で、事実がどうだったのかはまったくわかりません。それに、ともかくもまずビジネスとして成立できなければガンバの存在そのものがないわけで、その方面で仕事をしておられる方々のことを過少に評価したり、否定したりするつもりも全くありません。
とはいえ、それだけではないと思うのです。
僕は、Jリーグのクラブというのは、単なるプロスポーツの運営母体ではないと思っています。それは総合的なスポーツクラブに成長するはずのものだし、仕事も地縁も血縁すらもどんどん流動化していく社会にあって、人と人のつながりの中心にもなりうるものであるはずです(非常に不十分ながらまとめたものとして、この記事とこの記事)。
もちろん、それはビジネスとしても大きなものになるはずですし、当然のことながら、他のクラブ、他のジャンルとの競争もあるはずです。その意味で、今、ここでの対応というのは今後に重大な意味を持ってくると思います。目の前のビッグビジネスはもちろん重大ですが、百年の計ということもやはりあると思います。
僕が一番心配しているのは、クラブが「登録サポの総入れ換え」というような極論に走らないか、ということです。これは言わば麻薬のようなもので、一度使うと癖になり、かつイメージを決定的に悪化させると思います。ガンバを愛するものとして、そういうことは避けてほしいと思います。
もちろん、サポーターの側も色々と考えなければならないはずです。ゴール裏が情緒的なパワーを最大限に発揮することが求められる(時にはネガティヴなものですらパワーに変える必要がある)場だというのは確かですが、それにしても、サポーター団体が社会人としてまっとうな交渉ができる態度を取り続けてきたかどうかには疑問の余地があります(と言って、僕が実態を知っているわけでは全くないのですが)。僕は「一般」に分類されるサポですが、その範囲でやれることを探してきました、と胸が張れるわけでもありません。
それでも、あえて書くのは、今最終的な決定権を持つのはクラブ側だと思うからです。
もちろん、ガンバの社員のみなさんがビジネスマンであることは承知しています。けれど、みなさんがサッカークラブで仕事をされているというのは、単にビジネスのことだけではないはずです。サッカーを通じて社会に貢献すること、社会を住みよい場所にすること、より豊かな社会を築くこと、そうしたことがみなさんの志だと、僕は信じています。困難なことは山ほどあると思いますが、最適な選択がなされることを、僕は祈っています。
01:03 PM [ガンバ大阪, クラブ関連, サポ関連] | 固定リンク | コメント (7) | トラックバック
08/25/2008
提案:サポーター対策
もちろん、僕が何を言ったって意味はないわけですが、反対してばかりでは建設的ではないと思うので、ちょっと考えてみます。
既にうにさんなどが指摘されていますが、今回の誓約書の問題は企業法務の発想が一般人の間に持ち込まれた、というところにあるのではないかと思います。仕事の世界では当然のことがお金が絡まないところでは受け入れられなかった、という話で、そういう意味では例の「mixi利用規約改訂騒動」とも共通している部分があると言えるでしょう。
しかし、だからと言って何もしなくて良いという話にはなりません。問題が起きたことはその通りですし、これまで、サポーターの自浄作用が必ずしも充分に機能してきたとは言い切れない部分もあります(表に出ていることよりもはるかに多くのことがされてきたのは事実ですが)。ですから、何らかのことが必要なのは確かなのです。問題は、そのやり方だということになるでしょう。
これは僕の個人的な感想ですが、Jリーグはこれまで「日本になかったような何かをつくる」という看板で掲げてやってきたと思います。サポーターとクラブの関係性もその中に入っているはずで、それをマネジメントするためにはやはり新しい発想があったほうが良いと思います。そこに既存のノウハウを持ってくるというのは(うまく行く、行かないはさておき)、あまり前向きでないというか、Jリーグ的でない発想だと思います。
それともう一つ、これはサポーターの主力層がソ連崩壊、バブル、政権交代、阪神大震災のころに大人になった人たちだ、ということと関係するのかどうか、ガンバのサポーター団体の人たちは「自由」というものに非常なこだわりを見せる傾向があります。日常接していて思うのですが、「自由があるなら、責任を果すよ」というのが基本スタンスになっている感があります。だから、「何を禁止する」ではなくて、「何ができる」から入ったほうがよいのかもしれません。
まあ、これは 些細なことですが、たとえば、誓約書に「登録サポーターの活動範囲はAホーム席のみとする。メイン、バック等では活動してはならない」という一文があったように記憶しています。これは実質的に今のホームゲームルールと変らないのですが、表現はひっかかります。
しかし、「Aホーム席での応援活動は登録サポーターとガンバ大阪が共同して統率する。他のスタンドにおいては、ガンバ大阪のホームゲーム観戦ルールが優先する」と表現しておけば、内容は同じでもイメージが全然違うと僕は思います。本当につまらないことですけれども、案外そういうことの積み重ねが最後には効いてくるのではないか、と。
とはいえ、そういう小手先のことばかりでも駄目でしょうから、もう少し。
1.サポーターの処分は登録サポーターとクラブの合議で決定する
これまでは、クラブと当該団体のみの協議で行なわれてきたわけですが、それが上手くないことははっきりしたわけですから、より良いものに変えていけばよいのではないかと。
サポーター団体どうしでの説明や協議はこれまでも行われてきたわけですから、そういう枠組みを利用すればよいと思います。ガンバにはかなり色々な傾向を持ったサポーター団体がありますから、全団体が会議に参加すれば、そうおかしな結論にはならないはずです。
2.登録サポーターをゴール裏の代表機関として位置付ける
これまで、この点も非常に曖昧にされてきたと思うのですが、はっきりさせておくべきだと思います。登録サポーターは、単に「公認のサポーター団体」というだけでなく、ゴール裏を代表するものであるべきです。もちろん、それに伴って、資格の得喪、権限、任期等々についての要件も規定されなければなりません。若干窮屈になりますが、これはやっておく価値のあることではないでしょうか。
3,応援の内容について、外部からの評価を導入する
何が応援として適切で、何が公序良俗に反するか、というのはなかなかに決めがたいものがあります。「全て
佐野相談役に一任」というのもアイデアですが(冗談です)、外部から見てもらって問題があるということなら、改善なり処分なり、という流れにするのがよいのではないかと思います。
もちろん、誰かを呼んでくるとなると人選で紛糾するに決っていますから、そこは工夫が必要です。たとえば、「紙媒体と電子媒体苦情受け付け窓口」「マッチデープログラムでの抽選当選者へのアンケート」「インターネットのサーチ」くらいで、一定以上の抵抗感が示されたバナーやコールについては会議で検討する、というようなことが良いのではないかと思います。
単なる思いつきを、非常に適当に書き散らした、という感じですが、今の段階で僕が思いつくことはこれくらいです。何か考えついたら、また書きます。
03:31 PM [ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (16) | トラックバック
08/24/2008
応援しなかった
いつもは勝っても負けても一緒に戦ってきたという感じで帰ってくるのですが、今日は違っていました。今日、ゴール裏のほとんどは選手と一緒に戦いませんでした。
最近の試合内容のせいでも、選手に怒っていたからでもありません。僕を含めて、ゴール裏の多くのサポは、チームとは関係のないところで、明確な意思をもって応援をしないことを 選択しました。
一体何があったのか、疑問に思っておられる方も多いと思うので、その辺を少し書きます。
入場前から奇妙な空気になっていたのですが、ゴール裏は騒然としていました。
聞こえてきた話によれば、応援をリードする資格のある登録サポーターの登録申請を、クラブとしてのガンバ大阪に対して再び行わなければならないことになり、その提出期限が今日(23日)に迫っているとのこと。それは問題ないのですが、併せて誓約書を提出しなければならず、その内容が受け入れられるものではない、という話で対応について意見が交換されているというのです。
ええ、またエラく急な話だなあ、と思ってうろうろしていたら、とあるサポさんが「これなんだけどさ」と言って、誓約書を見せてくださいました(びっくり)。
読んでみたところ、クラブとサポーターというよりは、会社とバイトが取り交すような書式と内容でした。
ここからは推測ですが、問題になったのは、コールやバナーの内容をクラブが管理することができること、試合会場ほかでの抗議行動の全面禁止、「ガンバ大阪がふさわしくないと判断する一切の行為」の禁止、および罰則としての永久入場禁止を含む処分の規定、あたりだったのではないかと思います。
全体として、「試合主催者とお客さん」という関係で出てくるような文書には思えませんでした。
それで、対応についての協議が続けられ、最終的には予定を15分繰り下げておこなわれたサポーターミーティングで全(元登録)サポーター団体が一致しての結論が発表されました。記憶は少し曖昧ですが、趣旨は以下のとおりです。
・全サポーター団体はガンバ大阪への登録を行なわない
・当然、応援のリードは行えない(やれば永久入場禁止になるので)
【追記】・自然発生的な応援は問題ない。ただ、リードは禁止になる【/追記】
・大事な試合で迷惑を掛けるけれど、よろしくお願いしたい
続いて、ガンビーノのリーダーさんから挨拶がありました。これもうろ覚えですが、ちょっと。
「ガンビーノも登録しないことにしました」「誓約書の内容もそうだし、クラブの対応、事務手続にも納得がいかない所が多々あります」「サポーターへの対応として、こういう方向は間違っていると思います」「抗議の意味でも、応援はしない方がいいと思います」というような話があって、最後に「クラブはサポーターを分断したい、団結してもらっては困ると思っていると思う。こういうことは一般の人もみんなで一体になって、しっかり頑張っていきましょう」とオトコマエな締め。
そして、BNAのリーダーさんからも。これは全部は聞けなかったのですが、
「大事な試合で応援しないことにしてしまって申し訳ない。選手にも悪いと思うけれども、今の事態を見逃すことはできない。申し訳ないけれども、理解して協力してほしい」
というような話だったと思います。
これを受けて、試合開始後もゴール裏は全員石のように押し黙り、水を打ったような沈黙があたりを支配した…と書きたいところですが、それは事実に反します。独自の判断で応援をしたグループがいくつかあったからです。
これは大変に難しいところで、サポミで言われていたようなことを優先するか、選手への応援を優先するかという価値判断の問題だと思います。
僕は、中・長期的なクラブとサポーターを含んだコミュニティとしてのガンバの方向性を考えて応援をしないことを選んだのですが、目の前の選手をサポートしてこそサポーターだ、という考え方をする人がいても仕方ないのかなあ、とは思います。ただ、ゴール裏の総意がそこでまとまる、という形にならなかったのは残念です(試合後に行なわれたはずのクラブとの交渉に影響がなければよいのですが…)。
兎にも角にも、この日はガンバのゴール裏にとっては重大な転換点となった日でした。ガンビーノと「BNA系」の団体が完全に同調して行動した、というだけでも大きな出来事ですが、応援の不在も非常に衝撃的でした。過去何年かで培われたものも、大きく変化していくことになるのではないでしょうか。
ボールは今、クラブ側に返された形になっていると思います。ここ数年のようにサポーターを含んだコミュニティを作る方向になるのか、「冷たい」と称されることの多かった過去の姿に戻るのか、はたまた新しい提携相手を模索するのか、クラブの対応が待たれます。
12:16 AM [ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (26) | トラックバック
08/18/2008
ゴール裏のことなど
大宮では、二階の中央やや上付近にいました。
今回はいつに増して注意力がなかったので、本当に良い加減な印象だけなのですが、BNAが応援をリードし、それに従う一般サポーターの中に元BBのメンバーもいた、というのがあのあたりの姿だったと思います。僕が記憶している限りでは、歌はBNA、BBが作ったものが殆どで、ガンビーノがリードする時間帯はいつもより格段に少なかったように思います。
この問題に関しては、ややこしいこと、考えるべきことが山のようにあると思うのですが、とりあえずちょっと感想など。
1.クラブの対応
オフィシャルサイトに出たクラブのリリース(8月16日付け)は、多方面に気をつかって書かれたために非常に読みにくいものになっている感じがしますが、事実認識としては全体に妥当なものだと思います。また、元BBの意同意のもと、BNAかガンビーノが歌うなら元のチャントも可(BBの復活は認めない)、という方針には異論のある人は少ないでしょう。
ただ、二点ほど今までの対応とは異質だな、と思う部分はないでもありません。ひとつめは、サポーターグループ同士の関係のことをかなり踏みこんで書いていることです。これまで、ガンバではクラブはサポ団体の関係については成行きにまかせ結論だけを受け取る、という形にしていたと思うのですが、その点について新しい面が出ているなあ、という気がします。
もうひとつは、応援のスタイルをも統制の対象としようとする姿勢を見せていることです。「許可されていない歌を勝手に歌ったら退席その他ですよ」というくだり、実際にはそこまでのことはないと思いますが、一般サポから自然に歌が出てくる、という形式を否定するような形にもなっているわけで、そういう方向に行くのかなあ、という感じです。
もちろん、これは、あちらを立てれば此方が立たず、とりあえずできてしまった了解だけでも形にしておこう、という意思のあらわれで、特定の政策や意図の反映ではないと思います。ただ、流れというのはこういう既成事実の積み重ねによってできていくものだと思いますので、色々と考えておくべきではあるでしょう。今のところ、ゴール裏の問題について、クラブが「レフェリー」であることをやめて「プレーヤー」として出てきたな、という印象です。まあ、片言隻句にとらわれ過ぎるのも良くはありませんが。
2.歌、サポーターグループ間の問題など
ところで、どうして歌にそこまでこだわるのでしょうか?サポーター団体の間で主導権争いがあるようにも見えますが、そんなことをやってる場合なんでしょうか。
僕は、この問題について随分悩み、考えてきました。だからと言って何が得られたわけでもないのですが、最近ちょっと思っているのは、これは全体の構想と関係があるのかな、ということです。はっきりと確かめたわけではありませんが、サポ団体さんの多くは、ゲームをどういう雰囲気に作っていくのか、ということから始まって、どのエリアでどういう人たちがどういうスタイルでやるのか(中央部は、サイドは、後ろは、メインスタンドは、バックは…というような)、選手にどういうメッセージを伝えるのか、相手サポとの関係は、シーズン全体の流れは…というようなことを総合的に構想していると思います。その一環として歌があるわけです。
ですから、他団体とそれを共有するというのは(出す側、受け入れる側ともに)色々な葛藤や悩みがあるのだと思います。そのなかで、共存があったり、同意があったり、決裂があったり、というのはまあ、人間の集団としては自然な姿かもしれません。
あえて誤りを犯すことを覚悟で大胆に割り切ってしまうと、ゴール裏にはガンビーノを始めとする「青」系の諸団体と、BNAが今のところの旗頭になっている「黒」系の諸団体とがあることになる、と僕は思っています。どちらかと言うと青系の団体さんのほうが穏健、黒系の団体さんが先鋭的という感じになると思うのですが、そうなると意見が合わない部分がやっぱり出てくるのかなあ、と思います。
もちろん、それを全面的に許容していたらまた分裂になってしまいますから、そこは政治になるのですが、少なくとも、つまらない争いではないと僕は思っています。
3.参画
今、ガンバは名実ともに大きなクラブになろうとしていて、なれるかどうかの瀬戸際にいるのだと思います。今年度に入って続いている大小の騒動も、その産みの苦しみで、したがって基本的に肯定的なことだと思うのですが、ちょっとひっかかる点もあります。
それは、話が非常に小さなサークルの中だけで進んでいるように見える、ということです。今回のことにせよ、浦和での事件にせよ、僕らに知らされたのは結論だけです。もちろん、最終的には少人数による直接交渉にならざるを得ないわけですし、その過程を包み隠さずに公表したら大変なことになります。
しかし、クラブにせよ、サポーター団体にせよ、自分達のポリシーや目標、理想について知らしめようという志向性はわりと薄いように思います。となると、僕らは秩序意識とか常識とかを材料に判断せざるを得ないわけで、規則を守るとか、筋を通すとかいったような、表面的なことで判断せざるをえないわけです。それは良いことではないのではないか、と思います。
もちろん、出せないには出せないなりの理由があるはずなので、軽率に意見したり要求したりすることはできませんが、決定事項だけが上層部から降りてくるという現状と、「みんなで応援しよう」というスローガンとの間には相当な距離があります。この点は、関っている人全員に良く考えてほしいと思います。
4.サポーターは消費者ではない
正直、ここに踏み込むのはかなり危険だと思うのですが、騎虎の勢いという感じで書きます。一般サポーターのことです。
たとえば、自分の家で御飯を食べていたとすると、僕らは不満があるときには文句を言い、改善策を提案し、時には作る役を交替します(ワタシは作る側だ、とおっしゃる方はゴメンなさい。喩え話です)。でも、たとえばコンビニで勝ったパンが不味かったら、黙って次から買わなくなるだけです。
僕は、ここで前者が参画する人、後者が消費する人なのだと思っています。消費者は不満があったら買わなくなります。では、サポーターを名乗る僕らは、ガンバに対してどうなのか。どうありたいのか。僕は、良い時も悪い時もクラブを支える、というのは消費者という立場からは無理だ、と思っています。
これは金森社長も就任挨拶で言っておられたのですが、スタジアムでサポーターが感じる感覚の主要なひとつは「苦痛」なのだそうです。チームが勝てないと言っては苦しみ、いつリードを失なうかと言っては苦しむ。お金を払って苦しみにくる、というのはかなり奇妙なことで、消費の常識からは考えられないことです。クラブに対する一体感、愛情がそこにはあるのだ、と僕は思っています。
ただ、僕等は愛情をも消費することはできるわけで、「愛している」という感覚を得るためにお金を払うということになると、本当の地獄が待っています。人間性がカスカスになってしまうでしょう。
そして、お金が全てではない、と考えるなら、そこに一定の配慮というか、序列的なものが当然出てくる、と僕は思います。意見を言うということをさきほど書きましたが、やはりそこではより多くの試合をより熱心に応援している人や団体には一種の優先権が出てくるべきだと思います。そうでなければ、僕らの価値基準はおかしなことになってしまうでしょう(もちろん、僕なんかはこのヒエラルキーのごく下のほうです)。
もちろん、これには別な側面もあります。いったん成立したヒエラルキー構造がそのまま既得権化してしまうことは非常に良くないわけで、ですから適度な流動性も確保されなければなりません。
これは、「言うは易く行なうは難し」の典型みたいな話で、突拍子もない提案であることは自分でも承知しています。ちょっと構想すると投票権と被選挙権を組みあわせた方法が思いうかびますが、明文化された規則でギチギチに決めるのがベストだとも思いません(パンパシで対戦したヒューストンはサポ団体の選挙をやってたみたいですが)。
ただ、上にも書いたように、ガンバが大きな転換点にさしかかっているとは確かなことだと思います。今までやってきたことを振り返り、これからどうするかをしっかり考える時期がきており、それをどうやるかに将来がかかっている、ということになってきているのではないでしょうか。
03:13 PM [ガンバ大阪, クラブ関連, サポ関連] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック
07/05/2008
隣人の視点
昨日のことですが、ひょんなきっかけで、あるセレッソサポーターさんとお話をする機会がありました。お酒の席で、色々な話があったのですが、話題は次第にガンバの応援のことに。
もちろん、セレサポさんですからガンバには批判的です。そして、僕も議論をするために生れてきた(そしてぶち壊すために大きくなった)ような人間なので、かなりの激論になったのですが、色々と無視することのできない意見を聞いたような気がします。随分考えさせられる所があったので、(もちろんプライバシーの問題などに触れない範囲で)ちょっと紹介しておこうかと思います。
セレッソサポの敵対的な意見だから、というのではなく(もちろん、実際にはそういう面があるのですがそこは大人の対応でスルーして)、色々読み取っていただけると幸いです。
あと、この記事は事実に基いていますが、実際には僕の記憶と印象で書いています。不快感や違和感の残る表現、事実誤認などがありましたら、その責任は全て筆者である僕にあります。その点、よろしくご了解ください。
「いやあ、ガンバには助けられてますよ」という一言がまず印象的でした。
あれだけの成績を残して、あれだけ有名な選手がいるのだから、関西がガンバ一色になっても不思議じゃない。だけど、グズグズしてくれているお陰で独走されず、セレッソも生きのびられている。感謝しなくちゃ、というのです。
それはクラブの対応のことなのかな、と思って聞いてみると、どうもそうではありません。そういう面もあるけれども、主にサポのことなのです。
たとえば、今回スルガ銀行カップが長居開催になっているのを見て何も思わないのか、という話でした。更にACL決勝も万博ではできない、そんなことで良いと思っているのか、と。
もちろん、それは協会やAFCの決定事項で、僕らガンバサポがどうこうできる話ではありません。新スタジアムがあれば良いのかもしれませんが、それもすぐにできるという話でもない。ましてACLもスルガも今年になって降ってわいた話です。なので、その場ではそう反論しました。けれど、今朝になってみると、指摘にはもっともな部分もあったな、と思います。
僕らは予想をしてこなかったのじゃないか、と思うのです。チームが強くなれば、当然国際試合の機会も増える、その時に万博で良いのか、という話は、もっと前からできたはずで、それをやってこなかったことは確かにその通りです。それが世間がガンバ人気で沸騰していない原因、ではないですが、一因だと言われれば反論はできません。そこで、次の話につながります。
ガンバは(サポは)果してビッグクラブになって行く気があるのか、というのが次の批判でした。スタジアムの話にしてもしかり、そういう気があるのなら、それなりの覚悟で取り組まなければならない筈だ。しかし、そうやっているようには見えない。関西のトップクラブがそんなことでは情けない。大阪でサッカーが盛りあがらないのはガンバサポにも責任がある、と。
これまた随分な批判です。とはいえ、やはり汲むべき点はある、と思います。
たとえばスタについて言えば、クラブはもちろん、行政、企業、地元住民を巻き込んでいかなければ進展はありえません。サポがどうこうできる話ではない。けれど、そこで、「どうしてガンバサポが声を上げることでムーブメントができていく形になっていないのか」という疑問を出すのは尤もなことだ、と僕は思います。なぜそうなのか。
それは、クラブや行政、地元の人などの中で、ガンバサポが一定の発言力を持っていないからです。それが何故なのかと言えば(いろいろな原因があると思いますが、ひとつに)スタジアム全体をまとめることができていないからで、それが何故かと言えば、常連以上のサポの意思統一ができていないからで、それが何故かと言えばゴール裏の意思統一が以下略、ということになるわけです。
色々あって難しいんだ、と説明することは確かに可能ですが、外から見て「現にできてないじゃん」と言われれば確かにその通りで、批判されても仕方がないと思います。
そして最後に、「最近のガンバには挑戦がないんじゃないの?そんなの応援しててもつまらないでしょう」という話が。
もちろん、そんなことはなくて色々と挑戦はあるのですけれども、全体として一つになって頑張っていこう、という形になっていないのは確かだろう、と思います。
当然のことですが、バラバラでいけないことはないと思います。というよりも、「個人個人が目一杯楽しむ」というのがガンバの応援の基本で、セレッソに一番欠けているのはそれなんじゃないかと思いますが、しかし、じゃあ我々は現状に安んじて楽しんでいれば良い位置に到達していると言えるか。そうではないと思います。
依然として熱気は阪神タイガースに遠く及びませんし、サッカーへの注目度も決して上っているわけではないと思います。その責任の一端がガンバにある、わけではないにせよ、「もうちょっと頑張ってよ」と言われたら、確かに否定はできないなあ、と。
もっともっと盛り上げないと駄目なのかもしれない。直ぐにできることは思いつかないけど、色々悩んだほうが良さそうだ。そんなことを考えた夜でした(そしたら、終電がなくなったんですが)。
11:06 AM [ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック
06/22/2008
謝罪:Jリーグへの手紙
今日、Jリーグに下記のような文面の手紙を送りました。
拝啓、 突然お便りすることをお許しください。私はいつも万博でガンバ大阪を応援しているサポーターです。本日は、5月17日の事件についてお詫びを申し上げたいと思い、筆をとりました。
ガンバ大阪サポーターが埼玉スタジアムで大きな事件を起こし、現場にいた多くの方の心や身体を傷つけ、迷惑をお掛けしたこと、そして、そのことによって社会に対してサッカースタジアムが危険であるとの印象を与えてしまったこと、更にJリーグやサッカー全体のイメージを悪化させ、収益の減少や警備費用の増大等の損害を与えたことは真に申し訳なく、弁解のしようもない不祥事であったと思っております。
私自身は当日折悪しく事情があって埼玉スタジアムで観戦することはできなかったのですが、様々な情報を通じて事件の内容を知り、大きな衝撃を受けました。と申しますのは、今回の事件に責任があるのが、私が日頃からそのスタイルに共感し、近くで応援することの多かったサポーターグループだったからです。
私は特定のサポーターグループに所属しているわけではありませんが、これまでアウェイ遠征の際に、彼らが相手サポーターグループと挑発しあい、また無人のエリアに対しての物の投げ込みを容認したりするところを何度か目撃してきました。けれども、そうしたことを注意することはありませんでした。事態は制御されているのだと勝手に解釈し、今回のような大規模な暴力事件に発展するとは夢にも思わず、スタジアムの盛り上がりを優先するという口実のもとに挑発やものの投げ込みを容認してきたのです。
機会をみつけて注意を呼びかけ、問題を提起していれば、少しでもマナーの遵守を実現し、今回のような事件がおこる可能性を低くできたのではないかと思っています。この点について、Jリーグを愛しJクラブを愛するものの1人として、積極的な毅然とした態度を取る責任があったにも拘らずそれを果たさなかったことを、心からお詫びいたします。誠に申し訳ありませんでした。
これからは今回の反省を忘れず、同様の事件が繰り返されないために、スタジアムを安全な場所にするために、微力ながら全力を尽くして参る所存です。手前勝手なお願いではございますが、今後もJリーグに参加することをお許しください。
最後になりましたが、Jリーグのますますのご発展と、皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。また、乱筆悪文にお付き合い頂きましたことにお礼を申し上げます。
敬具
些少ながら、小為替を同封いたします。お詫びの徴としてご笑納頂ければ幸いです。
昨日、6月21日付けでサポーターグループの処分を発表したことは、みなさんもご存知のことと思います。詳細もオフィシャルサイトでご覧になっていると思いますので、ここで繰り返すことはしません。非常に適切なものだと思う、ということだけを書きます。
さて、あと一つ、僕自身の責任の問題が残っています。
僕はBBを含めて、いかなるサポーターグループにも所属していません。また、観戦ルール、マナー違反行為を犯したり、加担したりしたこともありません。けれど、BBの近くで応援することも多かった者として、ガンバ系を標榜するブログの著作者として、応援のあり方について、いかなる提言も注意喚起もしてこなかったことの責任は応分にあると思っています。意見を言ったり、書いたりしていくべきでしたし、それができる立場にいないというのなら、できるようになるための努力をもっとすべきでした。なすべきことをせず、スタジアムで漫然と時間を過ごしてしまっていたことを、とても後悔しています。
その責任を取るつもりでしたことの一つが、この記事の冒頭に掲げた手紙の発送と公開です。もちろん、これだけでは不十分ですが、さまざまな形でこの事件に関わられた方全てへの謝罪として読んでいただけるとありがたいと思います。本当に、申し訳ありませんでした。
ブログに関しては以下の二点を実行します。
1.当分の間、アフィリエイト・広告の掲載を自粛します。
2.同じく当分の間、ランキングへのリンクを自粛します。
これも、それで充分なのかどうかということについては色々なご意見があると思いますが、僕なりのけじめということでご理解いただければ…、と思います。僅かではありますが、痛みを実際に感じるということに多少の意味があるかと思っています。
最後に、ひとつだけBBへのメッセージを書かせてください。
何をいまさら、と思われる方が沢山おられると思うのですが、僕はやはり「じゃあ解散で終了。次へ前進」という気分にはなかなかなれません。もちろん、頭ではわかっているのですが、これから前進していく方向に気持ちを切り替える意味でも、もう少しだけ書いておこうと思います。
ゴール裏に行くようになってから、僕はBBには少なからぬ共感を抱いてきました。暴力や市民道徳に関する考え方には賛成できませんでしたが、理念には共鳴する部分が少なからずありました(それがどんなものだったかについては、ここでは書かないほうがいいでしょう)。直接暴力事件の現場に遭遇していないこともあって、僕にとっては、BBはコールリーダーであり、仲間であり、時には良き師でもありました。
もちろん、だからと言って今更彼らを弁護するとか、処分に反対するとかいうことではありません。彼らの起こしたことは決して許されない、あってはならないことであり、処分は妥当なものです。ただ、最後に、多少なりとも時間と場所を共有した者として、一言だけ書かせてください。
「BBの皆さん、これまで大変お世話になりました。
解散されると聞いて、今、とても複雑な気持ちでいます。
これから皆さんの上には、理不尽なものも、そうでないものも含めて、様々な苦しみが降りかかってくることと思います。どうか、それに耐えて、頑張って生きてください。
陰ながら、ずっと応援しています。
今まで本当に、ありがとうございました
あさ」
12:15 PM [ガンバ大阪, クラブ関連, サポ関連] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック
03/08/2008
肉体ある奇蹟
人は芸術が魔法だというかもしれぬが、僕には少し異論がある。対座したのでは猥褻見るに堪えがたくて擲りたくなるような若者が、サーカスのブランコの上へあがると神々しいまでに必死の気魄で人を打ち、全然別人の奇跡を行なってしまう。これは魔法的な現実であり奇蹟であるが、しかもこの奇蹟は我々の現実の生活が常にこの奇蹟と共にあるきわめて普通の自然であって、決して超現実的なものではない。
…
僕はしだいに詩の世界にはついて行けなくなってきた。僕の生活も文学も散文ばかりになってしまった。ただ事実のまま書くこと、問題はただの事実のみで、文章上の詩というものが、たえられない。
…
僕も一昔前は菊五郎の踊りなどを見て、これを楽しんだりしたこともあったが、今はもうそういう楽しみが全然なくなってしまった。曲馬団とか、レビューだとか、酒だとか、ルーレットだとか、そういう現実と奇蹟の合一、肉体のある奇蹟の追求だけが生き甲斐になってしまったのである。
--坂口安吾 「青春論」
坂口安吾なら、サポの気持を解ってくれるだろうという気がします。いや、多分わかった上でプイと横を向かれてしまうだろうという気もするのですけど。
芸術という形式を取らない人間性の表現。偶然に全てを賭けること。不安定な集団の中に絆を見出すこと。彼が好んだものが全て、ゴール裏にはあるからです。
ただ、昭和初期とは違って、この生き方はもはや先鋭的ではないし、奇妙に形式化された部分もあって、その部分は醜悪に見えるだろうな、と。だから、僕も胸を張って「こうです」と自己主張する気はないし、そのできなさ加減がまた心地良かったりして、とずぶずぶ思いながら、今年も開幕です。
30代も半ばをとうに過ぎて、まともな職も家族なく、もちろん貯えなんかあるわけもなく、ただこのピッチの中で時に起こる「肉体ある奇蹟」に惑溺して、それを待ちながら、その喜びを最大化することだけを考えながら生きる日々がまた始まるのか。
正直、すごい楽しみです。
さあ、溺れるぜ!
12:05 AM [football, ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
07/19/2007
この奇妙な世界に慣れるべき、なのだろうな
Jリーグでビッグクラブといえば浦和のことで、次点でも横浜、鹿島あたり。ガンバはまだまだ2位グループをうろうろしている存在に過ぎないと僕らは思ってきましたし、たぶん今も思っています。
ところが。
世間の常識?は僕らの認識をはるかに超えつつあるようです。
ちょっと事情があって「某所」としかいえないのですが、その某所で先日、大阪在住の他サポさんが、この前の土曜日の経験として、「いつもの青黒のユニでいっぱいの電車に赤いユニが混ざっていた。こんな光景が見られる日が来るなんて感動だ」というような趣旨のことを書いておられるのを目撃しました。
これはもちろん、ガンバサポ的には驚愕というか、「二の句が継げなくなる」ような記事です。
なにしろ、僕らは「ここ最近ようやっと電車でもガンバユニが目立つようになってきたなあ」などと言い交わしていたりするのですから、そこに他サポが目立つというのは、せっかく築き上げた牙城を汚されるというか、メインスタンドに赤い集団をみて絶句するというか、「まだまだ道半ばだなあ」的現象以外のなにものでもありません。
とはいえ、この方は他サポさんなのでガンバに感心が薄い(当り前)うえ、サッカーに興味を持ち出したのが比較的最近のことらしいので、ガンバがひたすらしょぼかった時代のことは実感としてご存じなく(大阪在住なのでレッズの猛威もご存じなく)、それで「あのデカイ顔をしてるガンバが!」みたいな反応になったのじゃないかなあ、と考えていたのですが。
ふと、世間ではそう見ている人もそこそこいるのじゃないかな、という気がちょっとしました。
まあ、さすがにレッズの規模をしのぐみたいなことを考えている人はいないと思いますがw、「Jでも大きな方に入るクラブ」には数えられているのかもしれません。何しろここ数年は成績も良いですし、マスコミ露出も(Jクラブにしては)多く、世間の目に触れる機会は多いですから、その可能性はあります。埼玉とか神奈川とかに行ったことのない人は、ガンバなんてまだまだカワイイもんだということも分からないかもしれない。
僕らはまだまだ小さなクラブだというつもりでやっていますし、色々な面でその小ささを感じさせられる時も多いわけですが、外から見ると「大手のクセに細かいことにこだわっててキー!」ってなってるのかもしれない。
自分達の影響力の大きさを自覚せず、ひたすら内輪で熱くなっている所がどれくらい腹立たしいかは、僕らも関東の某クラブの例で散々知っているわけですが、無意識のうちにそれをなぞるようなことになっているのかもしれない、そんな気がしました。少なくとも、謙虚さ、鷹揚さというようなことに関しては、もう少し意識した方がいいのかも知れません。
全然ビッグになった気はしないし、実体としてもなっていないけど、そういう振る舞いだけはしないといけない。我々はそういう奇妙な位置に来てしまっている。そんな気がします。
12:23 AM [ガンバ大阪, サポ関連] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
07/17/2007
J「クラブ」を応援するということ
ようやくチームがオフに入ったので、サポもオフ。ってことで、ちょいと試合以外の話を。
サポティスタを中心に何かと話題になっている、朝日新聞の記事そんな「12番目の選手」ならについて、思っていることをちょっと書きます。
全体としては「サポカンでそんなに荒れんなや」という話で、まあそれはそうだろうな、と思います。ただ、そのために持ち出された喩えには非常に問題があるのじゃないかと。とりわけ以下の部分です。
映画をサッカーに置き換えてみる。お金を払って観にいく、という興行と割り切れば、私はサッカーも同じだと思う。
声をからして応援したチームが、ひどい内容で負けて腹が立っても、それは予想しうる結果だ。ゲームの質や結果はともあれ、それをあなたは好んで見に行ったのだ。
しかし近頃、Jリーグの現場で目にするのは、一部の度を過ぎたサポーターの言動や行動だ。
これは間違っている。決定的、かつ致命的に間違っています。
どうしてそう言うのかというと、Jリーグのクラブは断じて「プロサッカーの興行主体」ではないと考えているからです。Jリーグの試合というのは、単に「お金を払って見に行く」以上のものである(すくなくとも、ありうる)と思います。
たとえば、Jリーグ規約。第21条2項に次のような規定があります。
Jクラブはホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブ作り(社会貢献活動を含む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及及び振興に努めなければならない。
(強調引用者)
あるいは19条と19条の2のそれぞれ3項にあるJクラブの資格要件の規定。
協会の加盟チームに関する規定に定める登録種別の第1種、第2種、第3種および第4種に属するチームを有していること(ただし、第4種についてはその年代に対するサッカースクール、クリニック等の活動を行っていることで足りる)。
(強調引用者)
ふつう、19条はジュニア、ユースからの選手育成の規定として、21条は地域密着型経営推進の規定として読まれています。「だから選手が育って強化費が助かるし、観客が動員できて収入が確保できる」というふうに。
だけど、僕はその読み方は違うと思っています。たとえば、総則の第1条(「Jリーグの目的」)とともに読んでみます。
社団法人日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」という)は、日本のサッカーの水準の向上およびサッカーの普及を図ることにより、豊かなスポーツ文化の振興および国民の心身の健全な発達に寄与するとともに、国際社会における交流および親善に貢献することを目的とする。(強調引用者)
第1条とともに読むと、19条3項と21条2項の意味が分かってきます。ホームタウンと下部組織は「興行」のおまけや補助ではなく、「スポーツ文化の振興」というJリーグの主要な目的のひとつを直接実現するための装置なのです。
これは(もうすっかり忘れられている感がありますが)、Jリーグ発足当初、ドイツのスポーツシューレが念頭に置かれていたことと関係があるはずです。グラウンドのほかに体育館やプール、付属施設をもち、サッカーをはじめとする色々なスポーツをプロ・アマともに楽しめる、地域の中核的スポーツ施設。Jクラブはソいうものを目指していた(今もいる)はずです(この辺の話を手際よくまとめてあるものとして、こちら)。ホームタウンやユースチームはそのための第一歩として義務付けられている。
総合スポーツクラブの場合、サッカーのトップチームはクラブの運営経費の主要な稼ぎ手として、そしてクラブの誇りと団結を象徴するもの(社会学でいうところの「集合表象」、あるいは日常用語でいうところの「看板」ですねw)として位置づけられることになります。だから、負けてはいけないし、極端な営業不振に陥ってもいけないということになるでしょう。
もちろん、Jクラブはまだそこまで行ってません。会員のためのグラウンドどころか、チームのための練習場すらないところもあります。スポーツの普及も、色々やっているところもありますが、「ユースで選手を育てる」というレベルに留まっているクラブがほとんどでしょう。でも、どんなに遠い遠い未来であっても、いつかそこまで行くのだ、と僕は思っていますし、そういう気持ちで応援している人も少なくないのじゃないかと思います。
そう考えると、「クラブの経営はどうなっているのか」という詰め寄りかたは、それほどおかしなものには見えなくなります。なんと言ってもそれは、「僕たちのクラブ」なのだから。なんとしてでも、そして一刻も早く、本格的なスポーツクラブに成長してほしいという、熱い思いの対象なのだから。
そして、それは僕たちが映画を見に行く時には考えないことです。たぶん。
03:45 PM [football, サポ関連, スポーツ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
03/06/2007
フットボールカフェで鹿島戦[青黒サポート]
さて、11日(日)の鹿島戦。もちろん、鹿島スタジアムに駆けつけるのがベストなんですが、諸般の事情によりそれができない、という(僕のような)人も多いかと。
そんな人のために耳寄りな情報。梅田の、店長がガンバサポというフットボールカフェで放映があります。
それが前に紹介したSupporter's Field。
実は、開幕戦の日の昼にも無理を言って開けてもらい、みんなでランチをしたんですが、かなり良い感じでした。阪急梅田とJR大阪の間、ヨドバシの近くってことで、アクセスもいいです。
これから、試合の前後とか、オフシーズンとか行きつけの場(「行けば誰かいる」的なスポット)にしていければ…と勝手に思ったりしてるんですが、それはそれとして、1人で試合を見るってのは結構寂しいもの(家族の白い目もあったりするし…)。都合のつく人は集まって、一緒に見ましょう!
06:04 PM [ガンバ大阪, サポ関連, 青黒サポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
FM802:J.LEAGUE 2007 KICKOFF NIGHT [青黒サポート]
ってことで、そっち系のイベントでござる。とはいえ、大阪でJリーグの名がついているイベントにガンバサポが行かないのは、名折れってもの。遊び人系中心にw、押し寄せるべし!
03:19 PM [ガンバ大阪, サポ関連, 青黒サポート] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
02/20/2007
梅田のスポーツカフェ[青黒サポート]
読み方はたまきなのかたまおきなのか、オサレなのは西野監督なのかオシム監督なのか、いろいろ考えてます(あいさつ)。
で、そんなこんなでバタバタしてるのですが、新しい拠点として一部で注目されている、梅田のフットボールカフェ「Supporter's Field」(略称はサポフィ?)に行って、ちょっと話をしてきました。

こちらが入り口
店は阪急から新梅田シティに向かう途中、ウィンズの裏辺りにあります(やや詳しく言うと、阪急茶屋町口から信梅田シティのほうに向かって歩き、ファーストキッチンのある交差点をすぎて2本目の筋、千鳥屋とファミマの角を右に曲がって少し入ったところです)。去年の9月に開店したばかりで、奇麗な感じのお店です。
中はサイトで見るよりも広い感じで、エニスタの半分くらい。椅子なら40人、スタンディングで80人くらいは入れそうです(もっとも、僕が行った12時45分ごろには誰もいませんでしたが)。 お店の方に聞いたところ、マスターは万博にも行かれていたとのこと。窓に05年の松波引退のときのカラーボードも貼ってあり、なかなかのガンバ好きだとお見受けしました。
土日の営業は夜のみってことなのですが、「人が集まるなら開けますよ」的な雰囲気もあって、交渉次第では昼間にお邪魔することもできそう(もちろん、平日はランチもやってられます。近くの方はぜひ!)。アウェイの時の中継はもちろん、試合前にちょっと集合してとか、ゲームが終わってから軽く一杯とか、いろいろ使いではありそうです。もちろんany styleの閉店は大変残念なのですが、やはり拠点があったほうがいいのも事実。積極的に、色々な場面でお世話になっていければ…、と思います。遊んでみましょう!
12:32 PM [ガンバ大阪, サポ関連, 青黒サポート] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック
02/14/2007
橋本が代表候補に/エニスタ閉店[青黒サポート]
というわけで、嬉しいお知らせと悲しいお知らせが。
嬉しいほうは、もちろん、橋本が代表合宿に呼ばれたこと。15日(ていうと明日なんですけど!)の合宿に、加地、遠藤、播戸といういつものメンバーとともに召集された。オフィシャルのニュースを見て始めて気づいたのだけど、この4人は同学年なんですな。ちょっと固まりすぎている気はするが、何にせよ、めでたいと思う。特に橋本はユースから上がって、苦節何年という人だから、非常によかった。このまま試合のほうにも出て、「日本代表」の肩書きを手にしてもらいたいと思う。
もちろん、一方で二川と山口が今回呼ばれなかったのは良くないニュース。山口はストッパー兼リベロとしての可能性があるし、二川には定期的に刺激を与え続けることが重要だと思うんだけどなあ、駄目すか?
あと、もうひとつ気になるのはガンバのこと。というか、ぶっちゃけ代表合宿のことなんかすっかり忘れていたわけで、あと練習試合が3つばかりあるんだけど、どうすんのさ。いくら練習とは言え、この時期はチームの動き方をつくっていく必要があるから、そうそうシステムをいじってもいられないぞ。
こうなると、特に橋本の不在が効いてくる。というのは、こういうときにあっちの穴やこっちの不在を埋めて走り回ってくれるのが、実に橋本だったからだ。
ええと、想像だけど、4-4-2を維持するとなると、左SBは安田になるのかな?加地のいなくなった右は多分青木、トップはバレーで、中盤は寺田を入れてくると思う(ただ、二川を下げてくるのか、明神と寺田のコンビになるかどうかはわからない)。しかし、ボランチの層はやっぱり薄いな…。
エニスタ閉店
こっちは本格的に暗い話。サポ忘年会の会場になるなどして、ガンバサポに親しまれてきた江坂のスポーツバー、any styleが閉店する運びになったらしい。まだ最終的な確認までは取れていないのだけど、どうやら2月いっぱいでクローズということになるようだ。
正直なところ、これは非常に残念。ガンバ関係の閉店はFine Blueに続いて2軒目だし、なんていうかな、コミュニティ全体として盛り上がっていこうとする時に、こういう商業的な要素でマイナスが出てはいけないと思う。つまり、ひと言でいうと、「意識が足りなかった」ということだ。
まあ、春からずっと盛り上げていくことを考えていたわけではないから、止むを得ない面もあるのだけど、二度とこういうことを起してはならないと思う。今年はまず、「いきつけのスポーツバー」ってやつ、行けば必ずガンバサポがいるような店を開拓することを考えたい。そして、そこは絶対に潰さない。まずそこからだ。[青黒info]



