11/15/2007
浦和対策
昨日のレッズのACL優勝を受けて考えるのは、そろそろ本気でレッズを倒さないといけないなあ、ということです。
もちろん、今までが本気でなかったかというと、そういうことはないのですが、どこか「ちょっと違うな」という部分があったことは否めません。少なくとも僕の中には。
それはつまり、「レッズはサッカー以外の部分で強い」という意識だったのかなあ、と。なんというか、J2落ちしていたときのイメージがまだあって「サポの力をバックに、なりふり構わず勝ちに来ている」という印象がありました。心のどこかで、勢いがなくなったら必ず転ぶから、それを待っていれば良い、と考えていた部分があったような気がします(それは例えば、今季の柏とか去年の甲府に対するのに近いイメージです)。要するに真面目に浦和のサッカーを考えるという気分にはなっていなかった。
もちろん、それは逆に言えば浦和がいい選手と隙のない戦術を備えていることを直視したくないという気持ちの裏返しでもあったわけですが、そういう気持ちの蓄積が浦和の独走(ではないが世間からはそう見えているに違いないもの)を許す結果につながった、ような気がします。もう、そういうことではいけない。真剣にレッズを倒すことを考えないといけない。
「そんなのは所詮サポレベル。対戦するチームはどこも真剣にレッズのサッカーを分析してるよ」などと言うなかれ。戦術が分析され、観客にも弱点が詳しく把握されるようになったチームが急に勢いを失うというケースは決して少なくありません。昨日味わった口惜しさを分析にぶつけてみるのは決して無駄ではないと思います。
というわけでちょっと真剣に考えますが、まあそうは言ってもやっていることは所詮サポレベル。全然間違ったことを言うと思います。まあそこは愛嬌&読む人の個人責任ってことでご容赦を。
■浦和の長所
典型的な守備的チームであることは疑問の余地が少ないと思います。あからさまなカウンターは決して多くありませんが、相手が出てきたところを利用して裏のスペースにボールを入れていくパターンを得意にしています。ただ、FWとオフェンシブMFの能力が高いために、数的優位や広いスペースを必ずしも必要としないのが対戦相手にとっては頭が痛いところ。攻めにかかっているときでも一瞬も気を抜けないというイメージです。
守備面ではカバーリングの上手さが光ります。個人の守備能力も決して低くはないのですが、そこに依存するというよりはむしろボランチからDFラインの連携でからめ取るという感じ。ギリギリまでリトリートしても比較的余裕を持ってボール奪取ができるので、守備には常に余裕がある感じがします。
■浦和のウィークポイント
もの凄く強固な守備ブロックを構えて、一瞬でも隙があれば高い個人能力でカウンター、というのが浦和の得意パターン。攻めれば守られ、奪われたら必殺の一撃が来るのならどう闘えばいいんだ…という気になります。が、長所の裏には必ず短所があるはず。ストロングポイントを潰すことを考えず(これまでガンバが繰り返してきた失敗のパターンはこれです)、徹底的に弱点を突いていくという強者に対する戦い方を考えれば、自ずと道はひらけてきます。
で、その浦和の短所はといえば、やはり中盤ではないかと。これは選手の能力というよりもむしろシステムの問題ですが、全般に引き気味でやっているため、レッズは決して中盤での展開力あるチームではありません。どうしても押し上げが遅れてしまい、中盤でなかなかスペースを作り出せない場合が散見されます。ならば、そこを徹底的に突く形にすればよいのではないか、と。
そのためにまず考えるのは、DFラインへのプレッシャーでしょう。浦和のCBには展開力に優れた選手が揃っていますが、それだけに尚更彼らにゆっくりボールを蹴る時間を与えてはならない。苦しい体勢から中盤にフィードせざるを得ない形に追い込めれば、そこにチャンスが出てくる気がします。中盤の(対戦相手側から見て)高い位置でボールを奪取し、ショートカウンターでDFラインを突破するという形です。これを繰り返せば、案外チャンスは増えてくる…ような気がします。
もちろん、その間も浦和の攻撃陣へのケアは怠れませんし、DFラインから長いボールが出てくるという形は絶対に避けなければなりません。相手はアジアチャンピオンです。生易しいことでは勝てません。
というわけで、素人考えでもレッズ対策は結構難しいですw。でも、浦和を倒すことに全力を注いでいくのであれば、案外倒せない敵ではない…、と僕は思うのですけど。
11:08 AM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
11/12/2007
フェアプレー賞ぎりぎり
リーグも終盤になってきたってことで、ちょっと気になる賞の話。もちろん優勝争いも佳境なんだけど、たまにはこういうのもいいでしょう。
というわけで、フェアプレー賞です。
まずフェアプレー賞の受賞基準を確認しましょう。こちらにあるとおり、反則ポイントが34以下、というのが条件です。その計算方法は、
警告数+警告2回による退場数+(退場数×3)+(停止試合数×3)-(無警告・無退場・無退席)試合数×3
というもの。で、ガンバは31節終了時点で、
・警告 35
・累積退場 1
・退場 1
・サスペンド 5
・無警告試合 6
ですから、
34+1+(1×3)+(5×3)-(6×3)=53-18=35
になります。うーん、キワドイw。あと1試合無警告試合をやって、残り2試合をイエロー1枚づつで乗り切ればフェアプレー賞という感じでしょうか。ただ、時期が時期ですから、そうも言っていられないのですが…。
05:32 PM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
11/06/2007
さあ、切り替え!
というわけで、チームはすっかり山形戦に向けて切り替わったもよう。千葉戦、神戸戦のチケットもほぼ完売したってことで、素晴らしいと思います。
あと、安田が川崎サポに謝罪してるので、そちら方面の方はご覧くださると良いかと。誰に要求されたわけでもないのにこれができるって言うのは素晴らしく、安田の面目躍如ってところだなあ、と思います。
まあ、怒るために怒っている人は何を言っても絶対に説得されないでしょうけど…。
08:59 AM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
11/02/2007
カップを大阪に!
11月3日はガンバサポが死ぬ気で声を出す日です。いえ、ぜひそうしなければなりません。
僕たちには、そうする理由があるのです。
タイトル。
そう、1つは間違いなくタイトル。
価値が劣るといわれようとも、
本命はリーグだろうとも、
先がなかろうとも、
僕らはタイトルがどうしても欲しいのです。
いいサッカーをしていこと、
実際、すごく強いこと、
それを形にも残したい。記憶と、記録にどうしても残したいのです。
来週も、来月も、来年も、ずっと語り草にし続けたいのです。
なので、この試合、どうしても譲るわけにはいきません。
どういわれようと、どう見えようと、試合が始まる前から最後の最後まで、
大声で雰囲気を作り続けます。
向こう岸の奴らに負けられない、
と、そういう思いもやっぱり強くて。
決勝で負けるというのは目の前で優勝されること、と
あらためて指摘されるまでもなく、
僕はそういうシーンをこの3年で4回も見てきました。
年平均1.333回は、いくらなんでも多過ぎます。
しかも、そのうち3回は国立です。
そしてまた、「向こう」という気持ちは、この国のサッカー界の東半分にも向けられていて、
電車で3時間の範囲内でアウェイ戦をやっている人たちに、
重要な試合を全部東京と神奈川でやってしまう人たちに、
西の存在感を示したいという気持ちもあって。
だから、覚悟を決めてゆこうと思います。
(実際に死ぬわけがないのもわかっているので)限界まで、しっかり闘おうと思います。
最高の90分間を過ごすということ
だけど、最後の最後まで価値として残るのはやはりそのことで。
サッカーというスポーツが好きだから、
人間が足を使ってボールを蹴って、
ただ、自分の頭だけを使って状況を把握して、
体力を限界まで使って、
恐ろしく複雑なことをやってのける、あの特別な空間が好きだから。
その味わいを濃くするために、1つのクラブに深く深くコミットして、
空間の密度を高めるために、タイトルやトーナメントを用意して、
自ら、勝たなければ喜ばない、と決めて。
無駄だといわれようと、
阿呆と罵られようと、
迷惑だと謗られようと、
僕は奇跡のような90分間を味わい尽くすために、
3日、国立に立ちます(決して座りません。その、試合中は)。
多くの仲間たちと一緒に、3日、ガンバサポは死ぬ気で声を出します。「カップを大阪に!」
他方には、溢れるばかりの豊饒さと充満性から生まれたあの最高の肯定という方式、つまり苦悩や過ちを進んで是認しようとし、生存にともなうあらゆる異様なものや、問題提起的な危ういものに対してさえ保留なしに〈然り〉と言う態度があって、この二つのことは、鋭く対立しているのである。…およそ存在するものである限り、なに一つとして廃棄されるべきではなく、なに一つとして余計なものはない。
-ニーチェ
【註】
この記事は、ガンバ系ブログ有志で行われているキャンペーンに参加したものです。タイトル、一行目の後は任意ということですので、ブログをお持ちのガンバサポ皆さんもよろしければぜひどうぞ。
あるいは、3日のキックオフまで同じタイトルで記事を書き続けるのも面白いかもしれません。
12:00 AM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
11/01/2007
ナビスコは夢をくれる
ナビスコカップは夢をくれるなあ、とつくづく思います。というか、それを実現させてくれる。
2年前に思っていたのは、「強いチームが欲しい」ということでした。それまで、いいサッカーをしていても、どこか勝負弱いというか、大一番では力を発揮できずにコロッと負けるのがガンバで、永遠に弱いままなのかなあ、なんて僕は思っていたものでした。
でも、あの試合で選手たちは120分間を見事に戦いきり、脚を攣りながらも走りきって、見事に真価を見せてくれました(というか、準決勝の横浜戦をPKで制した時点で既に涙モノでしたが)。
そして、ここ最近僕が思っていたのは、クラブがサポーターに目を向けてくれるといいなあ、ということでした。ガンバは大企業を母体としているクラブなので、どうしてもサポーターや地域に目が向きにくいという欠点が、ずっとあったからです。
でも今回、チームは僕らの気持ちにしっかりと答えてくれています。ガンバは確実に進歩して、いいクラブになってきていると思います。後は、僕らがもっと頑張るだけ。国立での敗北はもういりません。頑張りましょう!
11:55 AM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
10/27/2007
誰が絶望やねん!
今、仕事を終えて結果を確かめた所です。
聞くところによると、プレスの掛らない、ミスの多い試合だったのだそうで、「らしい負け方だなあ」と思います。
3失点というのもガンバらしい。自分達のサッカーができない時に負けるチームですから…。
もっとも見ていないので試合に関しては本当に何も言えません。ただ、はっきりしているのはこの期におよんで落胆だの諦めだのに用はないということです。チャンスは訪れるかもしれないし、来ないかもしれません。ただ、来たときにそれを活かせる強い気持ちがなければ、どうにもならないでしょう。
まず信じて、強気で行きたいと思います。
09:59 PM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
07/02/2007
充分強いのか
正直なところ、最終的に頂点に立つのが簡単だとは思っていません。だけど、どうにかこうにかリーグ制覇にこぎつけて、それで目標達成、というチームだとも思っていない。
今のガンバにはリーグ制覇をスタート地点にしてしまえるだけの力があるし、その力が整っている間に、やれるだけのことをやっておくべきだと、そういう気がするのです。
大宮戦の勝ちは素晴しいものでしたけど、そういう意味ではまだまだ不満が残るなあ、とは思います。
ここ数節、どうしても前半に受けに回ってしまう時間があるし、組織で勝負してくる相手には、「疲れてきて組織が崩れてしまうのを待つ」ことしかできていない感じがします。もちろん、疲れさせることができる、というのも凄いことなのですが、でも疲れ知らずの凄いチームと当たったらどうなるのか。組織としての動きと個人の高い技術の両方を持っている相手にはどう対処するのか。
そのあたりのことはまだ見えていないと思います。個人的には、去年の蔚山戦の悪夢をまだ払拭できていません(やはり2ライン気味のディフェンスとパスをまわしながら高速で前に行くカウンターが答えの一部を形成するのだとは思うのですが)。この中断&ナビスコでもう一段レベルアップして、リーグを圧倒するくらいの勢いを見せてもらいたいです。
10:04 AM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
06/14/2007
今年のガンバは強いのか?
実は、前からちょっと気になってはいたんです。先週の横浜FC戦のあと、「まだ14節なのにもう勝点が31だぞ、わーい」と思って去年の成績をみたら、去年も14節の時点で勝点は32…。
どうも気になるので、詳しく調べてみました。
まずは今年のデータ。
14節終了時点で、9勝4分1敗、29得点14失点。勝点31、得失点差+15、順位1位です。
では、去年はどうだったか。実はACLの関係で日程がちょっとややこしくなったりしてるのですけど、それは無視して言うと…
14節終了時点で、10勝2分2敗、34得点17失点。勝点32、得失点差+17、順位1位です。
07年の成績が06年の成績を上回っているのは、負け試合の少なさ(2→1)と失点の少なさ(17→14)…、それだけです。そうです、正直なところ、14節終了時点では数字の上では06年のほうが成績が上。勝点でも、総得点でも得失点差でも上回っています。
にもかかわらず、去年より今年の方が強い気がするのはなぜなのでしょうか。錯覚?いいえ、違います。
去年の14節終了時、2位と3位はやはり浦和と川崎でした。が、差は今よりもはるかに狭い。2位の川崎が勝点30、3位の浦和が勝点29です。今年は、2位の浦和が勝点24、3位の川崎が23です。浦和は暫定なので、本当は勝点27かもしれませんが、それでも去年よりは差があいています。
このあたり、西野監督がシーズン前に予測していたとおり、去年よりも勝点水準が低い展開になっています(では、その分の勝点はどこに行ったのかというと、下位が食っています。去年は14節終了時点で13位の甲府が勝点14、最下位の弱い方にいたっては勝点6というありさまでしたが、今年は13位が勝点17、最下位のチームでも勝点10を既に取っています)。リーグの総得点も去年より13%くらい少なくなっていて、差が縮まっている印象です。その中でガンバは、失点率を平均以上に改善し(得点率の低下はリーグ平均より少し悪い)、有利に戦いを進めているといえると思います。
ただ、この後は油断できません。最悪の事態、つまり、ガンバが去年と同じペースで失速し、浦和が去年のペースで勝点を伸ばすとすると、最終結果はガンバが勝点64、浦和が59-67になります(浦和に幅があるのは、14節がまだ終了していないからです)。このままでは競り合いは必至。秋口までに勝点を伸ばしておきたいところです。(※1)
とりあえずの目標は、六月末の18節大宮戦終了時で去年の成績(勝点39)を上回ることでしょうか。8ポイントといわず、12ポイント、ぜひ積み上げてもらいたいです。
(※1)川崎は今のペースのままなら優勝争いの対象にはなりません。かなりの確率で復調してくるとは思いますが、それは計算に入れられないので、省略にしました。
10:48 PM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック
05/15/2007
部分から全体へ
えー、まあ、「守備は安定しているが、案外攻撃に課題が」という指摘には共感する部分がないでもないですが、その原因が
要は、ボールがないところでの突撃隊長(必殺仕事人)播戸竜二のプレー時間が、このところ限られているということです。
ですか、湯浅さん。そりゃ、浦和と高原と中村を密着フォローして本業もやってれば忙しすぎるのはわかりますが、ちょっとはJリーグも見てくださいよ。マグノが出停で「変幻自在の(変化に富んだ)仕掛けのコンテンツに陰りが出てきた」(湯浅)ここ3試合、FWのスタメンは誰だったと思ってるんですか(まあ、途中交替はしてるけど)。
でまあ、それはともかく。今朝考えているのは、「ガンバってわかりにくいチームだよなあ」ということです。守備はともかく、攻撃はひとことで論じられるようなものにはなっていないと思います。
たとえば、「組織プレー」。厳密には色々な言い方ができると思いますが、ガンバはいわゆる「組織プレー」、あらかじめきちんと手順が決められていて、その約束事に厳密にしたがってやるプレー、をほとんど見せないチームだと思います。
イメージとしては、たとえばこんなのです(ちょっと湯浅さん風)。
右サイドで相手選手がボールを持ったところに、味方が3人でプレスをかけに行く。その瞬間、トップの1人が縦に走ってセンターバックをつり出し、DFラインにギャップを作った。まだ高い位置にいる相手SBの背後、味方の左サイドにスペースができている。次の瞬間、ボールを奪取した味方右サイドの選手が対角線上にロングパス。すでに全力ダッシュを開始していた左サイドバックにスルーパスを送る。相手DFをふりきったサイドバックは充分な余裕を持ってクロス。動きなおしていたトップがゴール前で相手CBとの一対一を制して、見事にヘディングシュートを放つ…。
実はこれは、先日のクラ選予選で神戸ユースが見せた攻撃パターンなのですがw、いうまでもなく偶然できるものではなくて、オールコートでの攻撃の連動をあらかじめきちんと練習していなければなりません。ガンバは(ユースを含めて)、こういうプレーを滅多にやらないのじゃないか、と、そう思うのです。
もちろん、これは何か悪いことではないと思います。そうではなくて、ガンバが他とはちょっと違う方法論を持っているということなのではないか。
ガンバの攻撃の方法論は、比較的狭い地域でのグループ戦術にあるのではないか、と僕は思っています(守備に関してはピッチ全体でオーガナイズしていると思いますが)。選手が常に動きながら、三角形、四角形を作ってパスコースを確保していく。パスを出したらすぐに動いて、また次の形を作る。こういう、パス&ムーブの連続でチームの動きを作っているのではないか、と。もちろん、その中で相手のウラを取ったり、スペースに走ったりと言うようなことが実現されるのですが、それはあくまでも結果、あるいは個人の即興として行われていて、あらかじめセットされたものではない。
これは、「組織化」と言ってイメージされるものとはかなり違います。多分、JFA技術委員会が目指しているものとも違っている(やや不吉なことを言うと、攻撃面で一番似ているのはジーコジャパンかもしれません。守備では違いますが)。けれども、ある意味で非常に柔軟な組織ができるのも事実で、この試みも面白いんじゃないか、と僕は思っています。まず部分を作り、それを組み合わせることで全体を作っていく。硬直的ではなく、状況にあわせた柔軟な自己組織化。そんなキーワードが、僕の中には浮かんでいるのですけど、この話はまたにします。
09:52 AM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
05/14/2007
凌いだ、
さて、ようやく怒濤の連戦が終わったわけですが。
この間、ガンバは5月3日~13日の間にリーグ戦3試合カップ戦1試合を戦い、0勝3分1敗でした。
正直なところ、これに満足している人はいないと思います。
リーグ戦では何とか首位を維持してはいますが、2位との勝ち点差、得失点差差はともに僅かに1。3引き分けが3勝になっていれば、最低でも勝ち点差7、得失点差差4に開くことができていたはずです。カップ戦に至っては、屈辱の予選リーグ落ちの可能性が出てきてしまいました。
ただ、僕はすごく悲観してはいません。むしろよく(リーグでは)負けずに踏みとどまったな、という感じすら持っています。というのは、この連戦では、チームがかなり厳しい状況だったと思っているからです。まず、ガンバは加地を失い、そして連戦に入ってわずか8分でマグノをも失いました。マグノはナビスコカップでも出場停止だったため、事態はさらに深刻なものになりました。
加地とマグノの欠場がガンバにもたらしたのは、選手起用の柔軟性の制限だったと思います。まず、加地がいなくなったことによって、家長のジョーカー的投入ができなくなり、また、ボランチ勢の疲労軽減も難しくなりました。また、マグノのサスペンドはFWの起用に影響。これまでローテーション的に起用されてきた播戸とバレーが固定され、ペースチェンジも難しくなりました。しかも、マグノが退場になった神戸戦で80分以上を10人で闘ってしまったためにチームに疲労が蓄積し、一番やりくりで凌ぎたいところなのにそれができない、という状態になってしまいます。急遽、控え組の中から青木、中山を投入するのですが、やはり結果はイマイチ。チーム状態の悪化を防ぐことはできませんでした。
で、その状態でよく勝点を拾い続けたなあ、とおもうわけです。新聞などで去年の秋の状態が引き合いに出されてますが、あの時は引き分けどころじゃなく、積極的に負けてましたw。それに比べればかなりマシです。今週末の柏戦、来週のナビスコ神戸戦、リーグ千葉戦で復調するかどうかが問題になるのですが、今のところは「しのげている」と言っていいのではないかと思います。
もちろん、これが満足すべき状態かといえば、そうではないです。ただ、この状態はそう簡単には直らない。一番の問題は選手層の薄さなのですが(ベンチ入りメンバーと、サテライトメンバーの差が大きすぎる)、これは西野体制になってからほぼずっと抱えていることで、要するに監督の性癖と言ってもいいかと思います。しかも、クラブの側はそういう方向を半ば是認する形で、A契約年代のサブメンバーを大量にレンタル放出してしまっています(じゃあ、松下や松岡がいたら大活躍だったのかと言われればそれはそれで微妙ではあるのですが)。これから青木、平井あたりが急成長し、中山が復活してくる可能性はあるのでそうなったらごめんなさいなのですが(補強という可能性もある)、今シーズンはどうやら選手の故障にハラハラし続けることになりそうです。
それでも優勝争いには充分すぎるほどの力がありますし、最終的には栄冠がつかめると思いますが(なにしろ、この苦しい状態でも清水と浦和に星を落としていないのですから)、圧倒的に勝つ、というのは来シーズンまでお預けになりそうです(そういえば、監督もシーズン前のインタビューで「今年は混戦」って言ってたなあ…)。
その辺のことは、なんとなく覚悟しているつもりに、今はなっています。「もうドローは勘弁してくれ!」と言ったら負けだしたという03年の悪夢も記憶に残ってますし、気長に行こうかと(まあ、僕が何を考えても仕方がないのですけど)。
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04/13/2007
偶然じゃなかった:甲府のFK数
さあて、新潟戦のレビュー、と思って張り切ってブログ見てたら(←何か間違ってる)、奇妙なことに気付きました。新潟さんはこの前の試合、ナビスコで甲府と対戦して勝ってるんですが、サポの人がみんな怒ってるんです。審判に。
甲府に勝って審判に切れる、というのは実は僕らも小瀬で経験したパターン。確かに主審は筋金入り(新潟-甲府はイエモッツだったらしい)なのですが、果たしてそれだけが原因か?
と思ったので、ちょいと調べてみました。
下の表は、今期ここまでの各チームのFK数(=もらったファウルの数)のデータ。スパサカのホームページから加工しました。浦和と川崎はナビスコを戦っていなので合計からは除いてあります。
| チーム名 | リーグFK | ナビFK | FK合計 |
|---|---|---|---|
| 鹿島 | 97 | 81 | 178 |
| 浦和 | 71 | . | . |
| 大宮 | 85 | 50 | 135 |
| 千葉 | 84 | 53 | 137 |
| 柏 | 97 | 71 | 168 |
| FC東京 | 56 | 66 | 122 |
| 川崎 | 92 | . | . |
| 横浜M | 116 | 88 | 204 |
| 横浜F | 94 | 64 | 158 |
| 甲府 | 146 | 111 | 257 |
| 新潟 | 88 | 61 | 149 |
| 清水 | 118 | 77 | 195 |
| 磐田 | 83 | 53 | 136 |
| 名古屋 | 97 | 64 | 161 |
| ガンバ | 88 | 59 | 147 |
| 神戸 | 66 | 55 | 121 |
| 広島 | 72 | 59 | 131 |
| 大分 | 88 | 93 | 181 |
ちなみに、このデータの統計値はこんな感じ。
| 平均 | 標準偏差 | |
|---|---|---|
| リーグ | 91.0 | 20.7 |
| ナビスコ | 69.1 | 16.9 |
| 合計 | 161.3 | 35.8 |
甲府のデータはあきらかに標準偏差の外側にあって、うーん、かなり多いと思います(というか、「全体の95%が入る」といわれている平均値+(標準偏差の1.96倍)の範囲よりも多いです。まあ、このデータで信頼区間を設定してもあまり意味はないとは思いますけど…)。
ついでなんで、リーグでのFK数のグラフも作ってみました。多い順に並べ替えてあります。大半のチームは平均の91.0から±20.1の範囲に収まっているのですが、甲府は(清水と横浜Mも)明らかに多いです。
一体どうしてこんなことになっているのか、正直なところ良く分かりません。確かにショートパスが中心なので、接触プレーの機会が多そうな気はするのですが、同様にパス回していたガンバは、少なくとも去年までは被ファウル数がかなり少ないチームでした(ファウル数も少なかったのですが)。ですから、甲府の場合はショートパス中心ということに加えて、何かがあるんだとは思います。
ちなみに、これは去年ガンバの成績を計算していて分かったことですが、FKが多い試合は被FKも多くなる傾向(統計的に有意な傾向)があります。要するに、主審はひとつ取ると二つ取るということですw。このあたりも、何か関係しているかもしれません。
はっきり言えることがあるとすれば、甲府と対戦する時には笛に対してナーバスになってはいけないということでしょうか。とにかく、あそこはファウルをいっぱい取るチームなんだと、そう思ったほうが良さそうです。
10:19 PM [ガンバ大阪, リーグ展望など] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック
03/12/2007
タレントと戦術
今日は休刊なんだけど、まあ次の号も出てるし良いだろう。エルゴラの記事の話。
先週出ていた3月5日号に、現解説者・前福岡監督その他もろもろ、の川勝良一氏のインタビューが掲載されていた。
だいたいが川勝さんはざっくばらんにいろんなことを語ってしまうタイプの人だし、エルゴラもいたってざっくばらんな紙風(?)の媒体なので、いろんなことが読めて面白い。特に面白かったのは以下の2ヵ所。
Jリーグは、決定力の差で順位が決まる。『点が入らないからここの順位にいます』という分かりやすいリーグだ。…ポゼッションが高いから勝つ可能性が高いというものでもない。決定機を一本でも決めれば勝てる。そのときに外してしまえば勝ち点3はなく、1か0しかない。…要は、チーム成績は選手の能力、スキル次第であり、それはなかなか覆らないこと」
日本の場合はそれほどホームとアウェイとの差はないが、アウェイだと下位のチームは前半は失点しないように戦おうとする場合は多い。早い時間に失点すると、ホームチームはノッてくる。ホームのサポーターが活気づき、ホームの選手も普段以上の力を引き出される。…だから、できるだけ長い時間、ゼロ(無失点)を引っ張る形に持ち込み、そしてセットプレーやカウンターで1点取って、逃げ切りたい。ただい、現場の監督はあまりそう言うことはいわない」
この辺の話からはサポの盛り上がりの持つ意味の大きさとか、いろいろ教訓を引き出すことができるのだが、今回は前半のほう、身も蓋もない選手の能力の話でウダウダと。
あまり一所懸命資料とかを集めているわけではないので、すぐにはリンクが出ないのだが、FIFAのカンファレンスとか、色んな雑誌に時々乗るW杯、CLのテクニカルレポートの要約とかを見ていると、最近のサッカーのトレンドはこんな感じみたいだ。
- 組織化された守備
- 数人の、スペシャルな選手のグループによるカウンター
この表現の仕方について、僕は常々疑問を抱いてきた。カンファレンスのプレゼン(CSでチラッと見た)では、バルセロナの映像が紹介されていたのだけど、そりゃあんた、ロナウジーニョとエトーとメッシがいれば、大抵のことはできるでしょうよと、そんな気がしていたのだ。
が、昨日の試合を見てその考えはちょっと変わった(ちなみに、この試合の中継、NHKの地上波は一般の人向けを意識したのが災いして、コメンタリーが最低。録画している人には中田浩二ばりに音を消して見ることをお勧めする。感じが全然違うよ)。
あの鹿島戦の後半で見えたのが、もしかすると、「数人のスペシャルな選手のグループによるカウンター」ってやつだったのかもしれない。少なくとも、僕はイメージできたような気がする。昨日も書いたことを繰り返すと、6-8人2ラインを作って守り、攻撃はそこから速いスピードで前に展開する。加わるのは、マグノ、遠藤、二川、家長といったあたり。いったんはね返されて二次攻撃になった時は、明神や、4バックのうちの何人かも随時攻撃に参加していた。
もちろん、今のガンバに国際的にも認知されるような、「スペシャルな選手」がどれくらいいるか、というとそれはちょっと微妙になる(コンフェデでブラジル代表経験があるマグノにはその資格があると思うが…)。
とはいえ、遠藤、二川、家長、加地あたりは、Jリーグではもちろん、アジアレベルでも、スペシャルな選手だと言って差し支えないと思う。つまり、パスとドリブルの成功確率がかなり高く、得点力もあるという意味だ(明神、バレー、安田もこのレベルに準ずる選手たちだと思う)。
もちろん、ここでは誰それが良い悪いという話がしたいのではない。重要なことは、こういうスキルフルな選手たちをどう使うかという問題への答えが、僕らにも分かる形で示されつつあることだと思う。
それはつまり、彼らに組織の一員としての動きを求める時間と、自由な動きを求める局面をきちんと分けておくということなのだ。守備では組織的に、攻撃の形ができたら後は自由に動く(家長も 「攻撃は自由にやれと言われていた」と言っている)。もちろん、攻守の切替えはきちんとして、守備になったらポジションをきちんと埋める。そういうことをシステムとしてチームに組み込んでおく。そうすれば、タレントをシステムの中で生かすことができる。そういうことが、鹿島戦では示されていたのだと思う。
正直、これまでのガンバには組織の力というものが今ひとつ上手く感じ取れないことがあった。川勝さんのいうことは良く分かるのだが、マグノ以外の良い選手はどうやって生かすのか。イマイチぴんとこないこともあった。
でも、このまま上手くいけば、攻守のバランスが非常に高いレベルで取れたチームができる。正直、すごく楽しみになってきた。




