04/12/2005
ロハス人についてのメモ(3)
ロハス人にとって、社会的ネットワークの欠如は、ほぼ致命的だ。それは、生産と消費のプロセスからの孤立を意味する。人々は、ネットワークを通じて自らの需要と供給に関する情報をリリースし、モノや情報そのものの交換過程に絡げているのだから。
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あらゆることの情報が発信される一方で、知られすぎることが恐怖であるのも、また事実だ。関係があまりにも緊密であると感じられるとき、人はコミュニティを移動する。人間関係の多様さ、職業変更の容易さは、こうした問題への対処を助ける。
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ロハス人の間には、生活資源の多寡という意味での貧富の差は、存在しない。人々は自らの使用価値に基づいて商品を取引し、生活の必要を満たす。交換レートは、交渉というより、むしろ当事者の需要に関する情報によって決まる。不当利得にまつわるスキャンダルや規範が知られていないことは、この決定プロセスが円滑に機能していることをよく証明している。
11:49 AM [幻覚日記] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
03/30/2005
ロハス人についてのメモ(2)
ロハス人たちが最も多くの労力を注いでいるのは、社交である。
ふつう、人は起きている時間の1/3以上を(直接、または媒体を介しての)会話や情報交換、情報の創出に費やしており、3日に一度以上の頻度で他人を訪問したり、客を迎えたりしない人はほとんどいない。
パーティーはきわめて人気のある娯楽であり、人間関係やスポーツ、芸術、最近の生産物などが好んで話題にされる。話題の生産もまた、人々に歓迎される活動であり、そのためにのみ活動している人も少なくない。ある意味では、ロハス人の生活は絶え間のないパーティーの連続なのである。
02:05 PM [幻覚日記] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
03/08/2005
ロハス人についてのメモ(1)
ロハス人の経済体制は、高度に機械化された産業社会のそれである。
彼らは水・陸の農耕および牧畜から食料を得ている。それらの作業は自動機械によって支援されており、農業従事者たちの労働時間は一日平均3時間を越えることはない。
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ロハス人たちは、一日の労働時間の上限を4時間程度と考えており、それを超えるような労働を激しく拒否する。通常、容認される仕事の限度は一日あたり3時間であり、その場合も4日おきに1〜2日間の休暇が必要とされる。人々はまた、簡単かつひんぱんに職を変える。
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ロハス人たちはまた、たっぷりとした午睡をとる。概ね13時〜16時がその時間であり、遅い起床時間(平均して午前10時ごろ)と併せて、一日の平均睡眠時間は9〜11時間にも達する。
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生産物は、つねに個人の作品として供される。日用品とて例外ではない。
徹底した自動化にもかかわらず、ひとつの商品の生産量は数百人の需要の域を超えることはない。
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いかなる形の等価交換も存在しない。
ロハス人は(有形、または情報態の)商店から商品を入手し、また生産物を商店に納入する。生産物を供給せずして商品を入手すること、また、商品の納入を拒まれることは、非常に大きな社会的恥辱であると見なされている。
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商店もまた、店主の生産物である。消費者に受容されない商店をもつことは失態であり、店主の社会的評価に大きなダメージを与える。一般に、商店は激しい競争のただ中にある。
03:49 PM [幻覚日記] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック
01/11/2005
常時監視復帰
昨日の空軍機事故は、どうやら救命信号の誤作動というセンで落ち着きそうらしい。
それはいいんだけど、問題は自宅がバースト被害域にかかっちゃったこと。
どうやらGPN基地局の電波がマスクされてしまったらしく、位置認証ができなくなって、キー持ってるのに家の鍵が開きゃしねえ。携帯も死んだからキーワード認証も駄目だったし、地域監視カメラも止まったから顔認証すらできない。
おかげで、家に入るのに5分以上かかった。
まあ、5分くらい待つのは別に構わないんだけど、ちょっと不安を感じたのはこの間にIDセフトとかされないかってこと。今回は事故だったからいいんだけど、故意にこれをやられたら怖い気がする。電波バーストで位置認証を潰しておいて、キーワードで口座にログインしちゃうわけだ。そういう意味では、閉回路の監視ネットも残しておいてもらったほうがいいような気がするなあ。
逆にいえば、浮気とか殺しとかのチャンスにもなるのかもしれない。まあ、メモリは生きてるから再構成は簡単だし、不自然な途絶の後に追跡再構成が行われないはずもないんだけどさ。
とにかく、今は常時監視が復活してほっとしている。どこで何をしているのかが皆にわかっているという感覚は格別だ。いちいち、他人がやったことの言い訳を考える必要もないわけだし。
しかし、見られてないとこれだけ不安になるってのは本当に隔世の感。警察が出所者の住所を把握するくらいで大騒ぎをしていた頃が懐かしいな。ある意味では。
【追記】
調べたところ、2分以上ロストした場合は自動的に多重再認証になるらしい。昨日の場合は、GPSとカメラ、それに物理キーでOKになったもよう。
04:44 PM [幻覚日記] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
12/07/2004
【2032年6月4日】ガンバユース対上海申花ユース:長期だらだら連載1
軽く背筋を伸ばすと、メインスタンドの屋根に隠れ始めた夕日が目に入ってきた。スペックスウェアがグラスの透過率をさっと下げ、ダークアンバーに変わった視野の隅に白く、今日の日没時間と紫外線量を表示する。
am-LWはバブルシートを調節して座り直し、データ表示の上に視線で円を描いて追加情報をキャンセルした。ピッチに視線を落としてフィールドに散っていく選手の姿を目で追う。ほどなくシルエットの上にプロフィールが表示されはじめた。ルックジェスチャーで消去しようとして、思いとどまる。普段なら伝統的な背番号だけで充分だが、ユースの試合の場合は、ユニフォームの2Dコードを読んだほうがいい。トップチームは今日、HNカップ予選のために旭川に移動中だ。さっきaoqlo先乗り班が駅から到着映像を中継してきていた。
目の動きで選手の頭上に浮かぶリストをスクロール。登録名、ポジション、身長、体重、生年月日、恋愛コード…。
恋愛コード?やれやれ。いつもながらガンバオフィシャルの情報はピントがずれている。ポジション表示だけを残して指で空中にグラフィティを書き、サーチ。視野の左側に試合歴データのウィンドウが立ち上がる。このキャストでは、オーソドックスな3−4−2が選択されることが多かったようだ。上海のほうは4−3−2。FEAリーグ上位のトップチームと同様、攻撃的なスタイルだ。
am-LWはのチューブを一口すすってはずむ息を鎮め、軽く周囲を見渡した。平日午後のバックスタンドなので、周囲の人影はさすがにまばらだ。スペックスがすかさず参照情報を出してくる。現在の有料入場者数:2563人。それでも、クルヴァには86人のサポーターが陣取っているし、女の子たちのバナーもいくつか出ている。焦点を固定すると輝きを放ち、3Dロゴをポップアップさせながらスペックスにジングルを流すタイプだ。am-LWはちらりと一瞥するだけにし、スタンドに視線を戻した。情熱は不愉快ではないけれど、今は別のところに関心がある。バックとメインにはそれらしい人物が26人いる。そここにスペックスウェアのフラグラムが光っているが、どれも視線を止めるとほどけて公開個人情報を表示し始めるものばかりだ。諦めてミモザをもうひとくち。
ピッチ上では、チーフレフェリーが両チームキャプテンを呼んで、儀礼的に超小型または生体埋め込みのチップを使用している選手がいないことを確認し、電磁スクランブラーを作動させるところだった。ピッチサイドに敷設された8機の小さなコーンが順に緑色に変わり、これで建前上、30年前と同じ状況が確保されたことになる。選手たちの平均200cm、90kgの体格さえ無視すれば、古き良きJリーグユースの試合だと言っても通るかもしれない。もちろん、両チームの選手数を良く数えなければのことだ。
キックオフ前のほんの一瞬、ウェアがスレッドを探知する。アバターの代声が飛びかった。「今日は橋本が北海道に行ってるから自由にやるはず。3−5−1のStudent」「Student77のαだね。5.8秒が4回」。すぐに瞬きを繰り返し、ウィンドウをクローズ。今日はサイクルの気分じゃない。そもそもこの年代は神経系の増強がまだすんでいない。FIFAD規制のおかげでミスの余地があるのが、ユースの面白いところなのだ。
12:08 AM [football, ガンバ大阪, 幻覚日記] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
07/18/2004
「帰国問題」なんてのもあったね:[幻覚日記]
またテロ。もういい加減飽きているので内容は書かないことにする。
それにしても、昔が懐かしい。つまり、金正日だけが問題だと無邪気に信じられていたころのことだ。もちろん、実際に問題だったのは金正日体制であって、独裁者の後ろには彼の姿勢によって利益を得る多くのエリートがいたことを、新政権の発足とともに僕たちは学んだわけだ。今にして思えば、あのテレビは独裁者の統制手段ではなくて、支配層の自己表現だったのだなあ。
今にして、ということで言えば、問題は米軍によるジェンキンスさんの「捕縛」(この言葉も馴染んだなあ)と娘たちの強行帰北以前からあったような気がする(ただし、米軍基地に突入したのは現政権とは別のグループだと僕は思う。念のため)。
冷静に考えれば、あそこで日米朝の全てが満足する形にするには和解ムードの演出しかなかったはずなのだが、当時の僕たちにはそれがわからなかった。アメリカの戦略や北朝鮮の内情が見えていなくて、「人質を奪回」すれば、それで全てがうまく行くような錯覚にとらわれていたのだ。
とにかく、こうなってはもうどうにもならない。嵐から身を隠す方法を考えるだけだな、後は。
12:13 PM [幻覚日記] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
05/20/2004
[幻覚日記] 適者生存社会
児童福祉法の改正案が国会を通過した。色々と言ってはいるが、要するに親権停止後の養育費(の一部)を、「元親」から徴収しようという話である。
こう言うのは短絡的すぎるかもしれないが、「劣悪な養育環境」の中に経済状態が含まれるという大臣発言とかを考えると、これは(受益者の概念がどうこうとか言う前に)「育てられない奴は子供なんか生むな」というメッセージなのではないかと思う。
去年実施された育児減税(と児童手当の減額)のことも合わせると、昨今の日本を支配しているのは政府や政治ではなくて、適者生存の法則だと言えそうだ。
「政策ではなくて法則だ」ということになると、反対するのはとても難しいから、政権交代があっても流れは変わらないだろう。これはもうすでにファシズムだ。
後は、剥き出しの暴力がいつ登場するかだけだ。
【この記事の内容はフィクションです。まだ、今のところは】



